公開 2023年2月22日
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
<静電浮遊炉(ELF)※1 を利用した実験>
- 2月6日、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、ELF実験(B4C-SS eutectic※2)を行いました。
- 2月7日、宇宙飛行士がELF試料ホルダおよび試料カートリッジの交換を行いました。その後、地上からMSPR2を起動し、交換した新しいカートリッジの動作確認を実施しました。この試料ホルダには、3つの実験(Thermal storage※3、Multi shell sphere※4、Laser Debris Removal※5)の試料が入っています。
- 2月10、13、17日、地上からMSPR2を起動し、新しいELF実験(Thermal storage、Multi shell sphere)を開始しました。
- ※1 静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)利用サービス
- ※2 高速炉シビアアクシデント解析のための制御棒材の共晶溶融物質の熱物性(B4C-SS eutectic)
- ※3 熱エネルギー貯蔵材料開発に向けた非平衡溶融合金の熱物性計測(Thermal storage)
- ※4 過冷却液体合金の分相と多重合金球形成過程の解明(Multi shell sphere)
- ※5 スペースデブリ・レーザーナッジのための推進力計測実験(Laser Debris Removal)
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<ライブイメージングシステム(COSMIC)※6 機能確認>
- 2月13日、宇宙飛行士がペイロードラップトップターミナル(PLT)のCOSMICへの接続、COSMICの保護カバーの取り外し、加温チャンバの設置および温度ロガーの設置を行いました。その後、地上からCOSMICを起動し、翌14日までCOSMICの機能確認と加温チャンバの機能確認を行いました。また15日にも地上からCOSMICを起動し、2回目の加温チャンバの動作確認を行いました。
- 2月16日、宇宙飛行士が加温チャンバ機能確認の片付けとして、温度ロガーを取り外し、温度ロガーデータを保存しました。また、COSMIC保護カバーをセットし、PLTを別の実験用に移設しました。
超長期有人宇宙滞在技術や探査技術の獲得
<次世代水再生実証システム(JWRS)※7の装置取り外し>
- 2月9、10日、宇宙飛行士が多目的実験ラック1(MSPR)に搭載された次世代水再生実証システムの装置を取り外す作業を行いました。
学術研究の推進
<Cell Gravisensing※8 2の実験準備>
- 2月15日、今後予定しているCell Gravisensing 2実験の準備として、宇宙飛行士が実験に使用するために保管している物品を確認しました。
継続実施中
船外ポート利用プラットフォーム
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用、利用サービス提供事業者のミッション
- 簡易材料曝露実験ブラケット(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP: ExBAS)を利用した曝露実験
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)*外部サイト
物質・物理科学分野、生命科学分野、他
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2023.2.20-2023.3.5 | [ pdf: 393.7 KB] | 73502 |
先週の実績 2023.2.6-2023.2.19 | [ pdf: 407.0 KB] | 73501 |