2020年度「きぼう」での静電浮遊炉(ELF)を利用した 材料研究テーマ募集【基盤研究利用コース】について

更新 2020年9月30日
公開 2020年8月 3日

国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)を利用して実施する、材料の熱物性値の取得や新材料創成を目的とした実験の科学研究利用制度(基盤研究利用コース)の募集を行います。


本コースは、科学的成果を狙って行う実験に機会を提供する制度です。

民間企業等の方が成果を占有するため有償で利用する場合は、通年募集の 民間利用促進コース をご覧ください。

募集の概要

「きぼう」でのELFを利用した実験は、JAXAがこれまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISSの「きぼう」で熱物性値の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、科学的成果を社会に還元することを目的としています。

微小重力空間では液体を空間に浮遊させることができるため、無容器状態を長時間維持できます。無容器状態では、容器からの不純物の混入が抑制され、また、核生成も抑制されます。「きぼう」のELFは、静電気力で物質を空間に保持した状態でレーザーでの加熱により、3,000℃に近い融点を持つ材料を溶融し、また、過冷状態での凝固を行うことができる実験装置です。これを使って、これまで得られなかった高融点材料の熱物性値(粘性、密度、表面張力)の取得や新しい機能をもつ材料の創成が可能です。

本「基盤研究利用コース」では、科学的成果創出を目的にこれらの実験を行う搭載試料を募集します。
今回は、2022年度以降の宇宙実験実施を想定の募集です。

応募締め切り

2020年9月30日(水)正午(日本時間)

※ 応募受付フォーム(電子申請)を介して、上記期日までに提出を完了して下さい 。

応募関係書類

募集案内・提出書類は以下からダウンロードください。

タイトル サイズ ID
ELF基盤研究利用コース・募集案内 2020年度 [ pdf: 884.4 KB] 71677
ELF基盤研究利用コース・提案書 2020年度 [ docx: 41.1 KB] 71678
ELF基盤研究利用コース・データシート 2020年度 [ xlsx: 24.3 KB] 71679

共同研究契約について

宇宙実験に際して提案者の所属機関とJAXAとの間で共同研究契約を締結させていただきます。提案者及び所属機関は共同研究契約書に定める契約条件に同意のうえ、応募に必要な書類を提出してください。

共同研究契約は以下からダウンロードして下さい。

募集説明会について

2020年度に募集する「きぼう」利用テーマ(FSテーマ、マウス特定解析課題研究、マウスサンプルシェアテーマ、「きぼう」での静電浮遊炉を利用した材料研究テーマ)に関する説明、これまでの「きぼう」利用成果に関するプレゼンテーション、及び個別の利用相談会を開催します。募集期間中はメールでの問い合わせにも随時対応してます。

応募・お問い合わせ先

応募受付フォーム(電子申請)を介して応募書類を提出してください。


提出後の提案書・データシートの変更はできませんのでご注意ください。募集説明会(9/4開催)の前に提出し、募集説明会後に提案書類を修正されたい場合でも変更はできませんので、予めご承知おきください。


提案内容に関わらない提案書への記入方法、提案書作成上の事項や提案内容の宇宙実験実施に関わる技術的な事項等に関して、不明な点やご質問等がございましたら下記まで、E-mailにてお問合せください。

(一財)日本宇宙フォーラム(JSF)宇宙利用事業部
静電浮遊炉(ELF)利用材料研究テーマ募集係

お問合せは、電子メールの件名に「ELF利用テーマ募集」と記載してください。

参考資料


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ

きぼう利用ネットワーク

「きぼう」利用や宇宙実験に関する最新情報をお届けします。「きぼう」利用や宇宙実験に興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

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