「きぼう」での静電浮遊炉(ELF)を利用した材料研究テーマ募集【民間利用促進コース(有償利用制度)】について

更新 2024年8月 6日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)を利用して実施する材料研究テーマの有償利用制度(民間利用促進コース)の通年募集を開始しました。


本コースは、民間企業等の方が成果占有のために有償で試料の搭載機会を提供する制度です。
大学、公的研究機関等に所属する研究者を対象とした科学的成果創出目的の実験の募集は公募時期を限定して募集しています。
ELF利用の募集テーマ一覧 で「基盤研究利用コース」をご覧ください。

実験の概要

「きぼう」での静電浮遊炉は、JAXAがこれまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISSの「きぼう」で熱物性の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、成果を社会に還元することを目的としています。

微小重力空間では液体を空間に浮遊させることができるため、無容器状態を長時間維持できます。無容器状態では、容器からの不純物の混入が抑制され、また、核生成も抑制されます。「きぼう」の静電浮遊炉は、静電気力で物質を空間に保持した状態でレーザーでの加熱により、2,000℃に近い融点を持つ材料を溶融し、また、過冷状態での凝固を行うことができる実験装置です。これを使って、これまで得られなかった高融点材料の熱物性値(粘性、密度、表面張力)の取得や新しい機能をもつ材料の創成が可能です。

本「民間利用促進コース」では、日本国内の民間企業、もしくは企業と連携のある大学・公的研究機関等に所属している方に、上記の実験機会を有償で提供する制度です。

募集期間

本コースは通年募集です。応募締め切りは設けておりません。

ただし、打上機会には制約がありますので、軌道上実験の具体的な実施時期については、応募者とJAXAとの間で調整のうえ決定します。

応募関係書類

募集案内・提出書類は以下からダウンロードください。

利用料

利用料は募集案内2.5項をご覧ください。

宇宙実験にかかる契約について

搭載候補となった場合は、提案者の所属機関とJAXAとの間で「きぼう」での静電浮遊炉を利用した有償利用制度契約を締結させていただきます。提案者は有償利用制度契約書に定める契約条件に同意のうえ、応募に必要な書類を提出してください。

契約書は以下からダウンロードして下さい。

参考資料

  1. (装置紹介)静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)詳細
  2. (利用サービス紹介)静電浮遊炉(ELF)を使用した高精度熱物性測定
  3. 「きぼう」利用サービス紹介2・高融点材料の物性測定と新材料創生 [ pdf: 5.9 MB]

書類提出先・お問い合わせ先

提出書類は以下のフォームよりご送付ください。また、募集全般に関してご不明な点も遠慮なくお問い合わせ下さい。

JAXA きぼう利用センター 静電浮遊炉募集担当

書類提出・お問い合わせ

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ

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