公開 2020年1月20日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)を利用する材料研究テーマ募集制度【基盤研究利用コース】の搭載実験候補として、5件の提案を選定しました。
JAXAは、これまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISS・「きぼう」で熱物性値の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、科学的成果を社会に還元することを目的として、2019年8月から9月にかけて、熱物性値測定・新機能材料創成実験の搭載試料候補の募集を行いました。
応募のあった提案5件について、きぼう利用テーマ選考評価委員会(物質・物理科学)及びJAXAにて選考した結果、以下のとおり5件のテーマを選定しました。選定後は、早期の軌道上実験の実施を目指し、JAXAと提案者が協力して適合性試験、安全性評価を行い、数ヶ月以内をめどに搭載の最終判断を行う予定です。
提案者 | テーマ名 |
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正木 匡彦(芝浦工業大学) | 過冷却液体合金の分相と多重合金球形成過程の解明 [ pdf: 157.6 KB] |
山野 秀将(日本原子力研究開発機構) | 高速炉シビアアクシデント解析のための制御棒材の共晶溶融物質の熱物性 [ pdf: 297.2 KB] |
森 浩一(名古屋大学) | スペースデブリ・レーザーナッジのための推進力計測実験 [ pdf: 183.0 KB] |
小畠 秀和(弘前大学) | 核形成速度およびその熱物性特性からのエネルギー貯蔵材料開発 [ pdf: 236.8 KB] |
岡田 純平(東北大学) | 炭化ホウ素融体の熱物性測定 [ pdf: 495.5 KB] |
関連リンク
- 2019年度「きぼう」での静電浮遊炉(ELF)を利用した材料研究テーマ募集【基盤研究利用コース】について (2019年10月 1日)