公開 2023年11月29日
新薬設計支援プラットフォーム
<高品質タンパク質結晶生成実験(MTPCG※1 #10)を行っています)>
- 11月12日から引き続き、「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫2(FROST2)でMTPCG#10実験を継続しています。
- ※1 高品質タンパク質結晶生成実験(20℃)(Moderate Temperature Protein Crystal Growth: MTPCG)
船外ポート利用プラットフォーム
<中型曝露実験アダプタ2(i-SEEP2)※2 の船内搬入とExBAS※3 取り付け、およびi-SEEP2船外設置>
- i-SEEP2の「きぼう」船内への搬入準備として、11月20日、地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)を起動してJEMRMSの子アーム(SFA)をSFA保管庫(SSE)から取り出しました。
- 11月21日、地上からJEMRMSとSFAを操作して、i-SEEP2を船外ポート11番(EFU#11)から取り外し、「きぼう」エアロック(JEMAL)に搬入しました。
- 11月22日、宇宙飛行士がJEMALスライドテーブルを「きぼう」船内に伸展させ、スライドテーブル上のi-SEEP2から全固体電池軌道上実証装置(Space AS-LiB)※4 を取り外し、ExBASを取り付けました。その後、宇宙飛行士がJEMALを操作し、JEMALスライドテーブルを収納しました。
- 11月23日から24日にかけて、地上からJEMRMSとSFAを操作して、JEMALからi-SEEP2を搬出し、EFU#11に設置しました。その後、地上からi-SEEP2を起動して動作確認を行いました。
- ※2 中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform: i-SEEP)による船外利用
- ※3 簡易材料曝露実験ブラケット(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP: ExBAS)
- ※4 全固体電池軌道上実証装置(Space AS-LiB)
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
<静電浮遊炉(ELF)※5 を利用した実験を行っています>
- 11月16日、宇宙飛行士がガスボトルユニットを交換しました。その後、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、動作確認を行いました。
- 11月21日、24日に、地上からMSPR2を起動し、ELF実験を行いました。
新たなプラットフォーム形成(細胞医療研究支援)
<Space Organogenesis※6 実験の準備>
- 11月20日、24日、地上から細胞実験ラックの細胞培養装置追加実験エリア(CBEF-L)※7 に立体培養用⾃動溶液交換器具2型(T-DOCS)を設置し、機能確認を行いました。
- ※6 微小重力環境を活用した立体臓器創出技術の開発(Space Organogenesis)
- ※7 細胞培養装置追加実験エリア(Cell Biology Experiment Facility-Left: CBEF-L)
学術研究の推進
<Cell Gravisensing※8 実験のRun2を終了しました>
- 11月12日から18日にかけて、細胞培養装置(CBEF)※9 で培養したCell Gravisensing実験の試料は、宇宙飛行士と地上とが連携し、ライブイメージングシステム(COSMIC)※10 を使用した7回の観察と、細胞培養実験用自動溶液交換器具1型(Auto-Ex1)※11 を使用した試料の化学固定処理が行われました。化学固定後の試料は地上への帰還に備え、冷凍・冷蔵庫(MELFI)※12 で保管されました。
- 今回の実験で得たCOSMICによる観察データは11月19日までに地上へダウンリンクが行われました。
- 11月20日、実験終了に伴い、COSMICの片付けが行われました。
- ※8 細胞の重⼒センシング機構の解明(Cell Gravisensing)
- ※9 細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility)
- ※10 ライブイメージングシステム(Confocal Space Microscopy: COSMIC)
- ※11 自動溶液交換器具1型(Automatic solution exchange system for cell culture Mark-1:Auto-Ex1)は半自動で培養溶液を交換するための器具で、本実験用に新規開発されました。
- ※12 冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)
<Sperm Stem Cells※13 実験の放射線量測定>
- 11月14日、実験の試料が凍結保管されているMELFIに、ドラゴン補給船運用29号機(SpX-29)で運ばれた放射線量測定器を宇宙飛行士が設置しました。
その他
<NASAの船外実験装置ILLUMA-T※14 の移設>
- 11月13日、ILLUMA-Tの移設に先立ち、船外ポート3番(EFU#3)に設置されていたOCO-3※15 を船外ポート4番(EFU#4)に移設しました。
- 11月14日から15日にかけて、SpX-29に搭載されていたILLUMA-Tを、ISSロボットアーム(SSRMS)で取り出し、JEMRMSに受け渡したのち、EFU#3に設置しました。
- ※14 米国の統合レーザ通信リレーの技術実証装置
- ※15 米国の地球観測用装置
<米国の船外実験装置NREP※16 の取り外し>
- 11月16日、JEMAL内に搬入していたNREP#8を、宇宙飛行士がJEMALスライドテーブルを船内に伸展させ、スライドテーブルから取り外しました。
- ※16 米国NanoRacks社の船外実験装置
継続実施中
船外利用
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用、利用サービス提供事業者のミッション
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)*外部サイト
物質・物理科学分野、生命医科学分野、他
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2023.11.27-2023.12.10 | [ pdf: 377.5 KB] | 73780 |
先週の実績 2023.11.13-2023.11.26 | [ pdf: 422.3 KB] | 73779 |