利用状況と今後の予定

公開 2023年6月14日

新薬設計支援プラットフォーム

<高品質タンパク質結晶生成実験(MTPCG※1、LTPCG※2 #9の実験を開始しました>
  • 6月7日、宇宙飛行士がドラゴン補給船運用28号機(SpX-28)で到着した冷蔵保管品移設作業として、LTPCG#9実験試料を「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)に格納し、実験を開始しました。また、宇宙飛行士がMTPCG保温ボトルに保管されていたMTPCG#9実験試料を「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫2(FROST2)に格納し、実験を開始しました。現在も、それぞれの実験を継続しています。


船外ポート利用プラットフォーム

<中型曝露実験アダプタ2(i-SEEP2)※3 の船内搬入とExBAS※4 取り外し、およびi-SEEP2船外設置>
  • i-SEEP2の「きぼう」船内への搬入準備として、5月29日、地上から「きぼう」エアロック(JEMAL)を起動して加圧しました。その後、宇宙飛行士がJEMALを操作して、JEMALスライドテーブルを「きぼう」船内に伸展させ、JEMALスライドテーブル上のi-SEEP2からExBASの取り外しを行いました。その後、宇宙飛行士がJEMALを操作し、JEMALスライドテーブルを収納しました。
  • 5月30日、地上からJEMALを減圧し、地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)を起動後、JEMRMSの子アーム(SFA)を操作して、翌31日にi-SEEP2をJEMALから搬出し、船外ポート11番(EFU#11)に設置しました。
  • 6月2日、地上からJEMRMSのSFAを操作してSFA保管庫(SSE)に収納しました。
  • 6月5日、地上からJEMALを起動して加圧を行いました。その後、JEMALを遮断しました。


革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)

<静電浮遊炉(ELF)※5 を利用した実験>
  • 5月29、6月1日、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、ELF実験を行いました。


学術研究の推進

<Advanced Nano Step※6 実験終了>
  • 4月末に開始したAdvanced Nano Step実験(Run#5)を6月2日に終了し、流体実験ラック、溶液結晶化観察装置(SCOF)※7 や画像取得処理装置(IPU)※8 を遮断しました。その後、宇宙飛行士が実験試料(セル)をSCOFから取り外し、米国実験棟の冷蔵庫(MERLIN)へ収納しました。

<Hicari-II※9 実験の開始>
  • 5月29日、地上から温度勾配炉(GHF)※10 を起動し、Hicari-II実験(Run#3)の試料を炉内に挿入しました。
  • 6月1日から地上からのコマンド送信でGHFを起動し、炉内の真空引きを開始しました。10日から、結晶成長温度に向けて昇温を開始し、現在も昇温中です。


国際協力の推進

<第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(4th Kibo-RPC)※11 のリハーサル>
  • 9月に予定されている第4回Kibo-RPC軌道上決勝大会に向けたリハーサルのため、5月26,29日に宇宙飛行士が競技に使用する物品の準備とNASAのAstrobeeへのロボットアーム取り付け作業を行い、5月30日に宇宙飛行士がテクニカルリハーサル1を実施しました。
  • 6月1日、宇宙飛行士がテクニカルリハーサル1で使用したAstrobeeのロボットアーム取り外し作業を行いました。


継続実施中

船外利用

物質・物理科学分野、生命医科学分野、他


資料

タイトル サイズ ID
今週・来週の予定 ​2​0​23.6.12-​2​0​23.6.25 [ pdf: 346.7 KB] 73627
先週の実績 2​0​2​3.​5.29-​2​0​23​.​6.11 [ pdf: 384.1 KB] 73626

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
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