JAXAは、第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge: Kibo-RPC)を2023年度に開催します。この度、参加チームの募集を開始しましたのでお知らせします。
Kibo-RPCは、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)を通じた日米協力に基づいて、アジア・太平洋地域における「きぼう」利用の促進とSDGsへの貢献(人材育成)を目的に、JAXAとNASAが協力して取り組んでいる活動です。本活動を通じて、同地域の学生に宇宙でのロボット操作やコンピュータプログラミングに関する教育機会を提供しています。
Kibo-RPCの概要
Kibo-RPCは、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟において、ISS船内ドローン※1を使用したロボットプログラミング競技会です。競技は「きぼう」船内をゲーム空間に見立て複数の課題が設定されます。参加者は、ISS船内ドローンを動かすプログラムを作成して※2、与えられた課題をクリアしながら、その時間や課題対応力について競います。
Kibo-RPCは今回で第4回目であり、2022年度に行われた前回大会では、過去最多の12か国・地域より、351チーム、1431人の学生が参加しました。
※2 参加者はJAXAとNASAが提供するプログラミング開発環境を利用して、ISS船内ドローンが自律的に動作するプログラムを作成します。
※3 アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した宇宙飛行士の作業代替・支援を目指す自律飛行型のロボット(https://www.nasa.gov/astrobee)
第4回Kibo-RPCの概要
募集対象
日本を含むKibo-RPC参加国/地域の大学院生までの学生
募集期間
2023年2月20日(月)~2023年5月14日 28日(日) 午後11時59分(日本時間)
競技のシナリオ(このシナリオはフィクションです)
スペースデブリの衝突によるエアリークは、優秀な学生プログラマーの手によって修復され、ISSにも平和が戻った。しかし、2023年、「きぼう」の制御装置から、船外制御システムの冷媒として使用されるアンモニアが船内に漏入したことが疑われるデータが確認された。リーク箇所は冷却水配管内の圧力上昇により経時的にランダムに増えていった。Astrobeeのレーザー照射によりリーク箇所を修復せよ!
スケジュール
2023年4月 : シミュレーション環境オープン
2023年7月頃: 各国・地域毎の予選大会(JAXAシミュレーション環境を利用)
2023年9月頃: 軌道上決勝大会(ISSの「きぼう」船内環境にて、Astrobee実機を利用)
国内説明会について
日時:2023年3月2日(木) 19:00~20:00 Zoom会議にて開催
※ 説明は日本語で行いますので、お気軽にご参加ください。
※ 説明会への参加方法の詳細は特設サイトをご確認ください。
参加要件・詳細
第4回Kibo-RPC特設サイト(https://jaxa.krpc.jp/ja)をご確認ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ぜひご応募ください!
ビデオクリップ
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA