公開 2023年1月11日
超小型衛星放出プラットフォーム
<超小型衛星を放出しました(J-SSOD#24)※1>
- 1月4日、宇宙飛行士がJ-SSODの取り付け準備作業として、「きぼう」エアロックスライドテーブルに設置されているMPEP※2 上にJ-SSODを取り付けました。また、J-SSODの機能確認向けに配線のつなぎ変えを行い、地上からJ-SSOD放出に向けた機能確認を行いました。その後、宇宙飛行士がJ-SSODを「きぼう」エアロック(JEMAL)内に収納しました。
- 1月5日、船外に運びだす準備として、地上からJEMALを減圧しました。
- 1月6日、地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)とエアロックスライドテーブルを操作し、J-SSODを船外に運び出し小型衛星放出ポジションへ移動しました。その後、地上からの操作でJ-SSODに搭載された3機の小型衛星を放出しました。 また、小型衛星放出の様子を宇宙飛行士が写真撮影しました。
- ※1 小型衛星放出機構(J-SSOD)による超小型衛星放出の第24回シリーズ
- ※2 親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)
- 関連トピックス:「きぼう」から超小型衛星3機放出に成功!
船外ポート利用プラットフォーム
<中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)※3 2の船内搬入出>
- 12月19日、地上からJEMRMSを起動し、翌20日に地上からの操作でJEMRMSの子アーム(SFA)とJEMALを使い、船外ポート11番(EFU#11)に設置されていたi-SEEP2をJEMAL船内に搬入しました。その後、SFAとJEMALを遮断しました。
- 12月23日、船内に搬入したi-SEEP2上の簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)※4 #1を取り外し、全固体電池軌道上実証装置(Space AS-LiB)を取り付けました。
- 12月25日、i-SEEP2船外搬出に向けて、SFAを起動し、翌26日に、JEMAL内のi-SEEP2をEFU#11に再設置しました。その後、地上からi-SEEP2およびi-SEEP2上の小型ペイロード搭載支援装置(SPySE)※5 の機能確認を行いました。
- ※3 中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform: i-SEEP)による船外利用
- ※4 簡易材料曝露実験ブラケット(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP: ExBAS)
- ※5 小型ペイロード搭載支援装置(Small Payload Support Equipment: SPySE)
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
<静電浮遊炉(ELF)※6 を利用した実験>
- 12月26日、宇宙飛行士が今後実験を行う予定のB4C-SS eutectic※7 試料ホルダの取り付けを行いました。その後、地上からを多目的実験ラック2(MSPR2)起動し、正しくカートリッジおよび試料ホルダが動作することを確認しました。
- ※6 静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)利用サービス
- ※7 高速炉シビアアクシデント解析のための制御棒材の共晶溶融物質の熱物性(B4C-SS eutectic)
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<ライブイメージングシステム(COSMIC)※8 関連のセットアップ作業や機能確認>
- 1月6日、宇宙飛行士がCOSMICの顕微鏡レンズ、USBハーネス、顕微鏡電源制御ハーネスの交換を行いました。
- 1月9日、COSMICの蛍光LEDの機能確認として、地上から蛍光LED光源の起動確認を行いました。
学術研究の推進
<Micro Monitor※9 サンプリングの実施>
- 1月6日、NASAの飲料水ディスペンサーから水を採取し、SpX-26で地上に持ち帰る準備をしました。
その他
<「きぼう」エアロックの活用:小型衛星放出機構(NRCSD#24)※10 から小型衛星を放出しました>
- 12月27日、地上からJEMALを加圧した後、宇宙飛行士がJEMALスライドテーブルに設置したMPEP上にNRCSD#24を取り付けました。翌28日、地上からJEMALを減圧しました。
- 12月29日、地上からJEMRMSとJEMALを操作し、NRCSDを小型衛星放出ポジションへと移動しました。その後、地上からの操作でNRCSDに搭載された小型衛星を放出しました。その様子を、宇宙飛行士が写真撮影を行いました。
- 12月30日、地上からJEMRMSを操作し、NRCSDをJEMAL内に搬入しました。
- 1月4日、地上からJEMALを加圧し、宇宙飛行士が「きぼう」エアロックスライドテーブル上のMPEPからNRCSDを取り外しました。
- ※10 米国NanoRacks社製の小型衛星放出機構(NanoRacks CubeSat Deployer: NRCSD)による小型衛星放出の第24回シリーズ
継続実施中
船外ポート利用プラットフォーム
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用、利用サービス提供事業者のミッション
- 簡易材料曝露実験ブラケット(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP: ExBAS)を利用した曝露実験
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)*外部サイト
物質・物理科学分野、生命科学分野、他
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2023.1.9-2023.1.22 | [ pdf: 396.9 KB] | 73475 |
先週の実績 2022.12.19-2023.1.8 | [ pdf: 426.3 KB] | 73474 |