新薬設計支援プラットフォーム

＜MTPCG^※1 #6F実験準備を行いました＞

• 5月26日から6月6日、MTPCG#6F実験準備の一環として、地上から「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫（FROST）の温度制御の機能確認とマイナス50℃安定運用の温度モニタを行いました。
• 6月1日から6日、地上から「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫（FROST2）を起動し、MTPCG#6F実験で使用するIce Packの冷却を行いました。また、温度制御の機能確認と20℃安定運用の温度モニタを行いました。
• 6月5日、ドラゴン補給船運用22号機（SpX-22）で輸送されたMTPCGサンプルをFROST2に保管しました。

• ^※1 高品質タンパク質結晶生成実験 （20℃）。MTPCG#6Fでは凍結状態で試料を打ち上げ、軌道上で解凍後結晶化を開始する実証実験を行います。

船外ポート利用プラットフォーム

＜中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)^※2 利用：HDTV-EF2^※3 カメラ撮影＞

• 6月5日、SpX-22がISSにドッキングを行う様子を撮影しました。

• ^※2 中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform:i-SEEP)による船外利用
• ^※3 「きぼう」次世代ハイビジョンカメラシステム(HDTV-EF2)

＜i-SEEP利用：SOLISS^※4 の実験を行っています＞

• 6月1日、2日、地上からSOLISS実験を行いました。

• ^※4 小型衛星光通信実験装置（Small Optical Link for International Space Station: SOLISS）

＜簡易曝露実験装置(ExHAM)^※5 を利用した曝露実験＞

• 6月4日、地上から船外カメラを使用し、ExHAM2号機サンプルの定期観察を行いました。

• ^※5 簡易曝露実験装置（Exposed Experiment Handrail Attachment Mechanism; ExHAM）

革新的材料研究支援プラットフォーム（静電浮遊炉）

＜静電浮遊炉（ELF）^※6 を利用した実験を行っています＞

• 5月25日から28日、31日、地上から多目的実験ラック２（MSPR2）を起動し、ELF実験（Interfacial Energy）^※7 を行いました。
• 6月2日、サンプルホルダを交換しました。その後、地上からMSPR2を起動し交換後の確認を行いました。今後交換したサンプルを用いてFragility実験^※8 を再開する予定です。

• ^※6 静電浮遊炉（Electrostatic Levitation Furnace: ELF）利用サービス
• ^※7 静電浮遊法を用いた鉄鋼精錬プロセスの基礎研究～高温融体の熱物性と界面現象～（Interfacial Energy）
• ^※8 新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明（Fragility）

宇宙実験を支える基盤技術の強化

＜ライブイメージングシステム（COSMIC）^※9 関連のセットアップ作業や機能確認を行っています＞

• 今後の実験でCOSMICを使用するための準備として、5月25日、地上からCOSMICのソフトウェアをペイロードラップトップターミナル（PLT）^※10 にインストールし、セットアップ作業を行いました。また、5月31日、COSMICと画像取得処理装置（IPU）^※11 間のビデオケーブルを接続。6月1日、加温チャンバを外し、COSMICレンズ周辺の確認作業を行いました。5月末から6月頭にかけて、地上からCOSMICを起動し、これらの作業の機能確認を行いました。

• ^※9 ライブイメージングシステム（Confocal Space Microscopy: COSMIC）
• ^※10 ペイロードラップトップターミナル（Payload Laptop Terminal: PLT）
• ^※11 画像取得処理装置（Image Processing Unit: IPU）

＜細胞培養装置（CBEF）^※12 の機能確認＞

• 5月28日、CBEF換気ファンケーブル交換の片付けを行いました。

• ^※12 細胞培養装置（Cell Biology Experiment Facility）

国際協力の推進

＜第2回「きぼう」ロボットプログラミング競技会（2nd Kibo-RPC）^※13 のテクニカルリハーサル＞

• 9月に予定されている第2回Kibo-RPCに向け、5月24日、26日にISSの船内ドローンAstrobee（NASA）の動作確認やテクニカルリハーサルを行いました。

• ^※13 「きぼう」ロボットプログラミング競技会（Kibo-RPC）
• 関連トピックス：第2回「きぼう」ロボットプログラミング競技会参加チームの募集開始について

継続実施中

船外ポート利用プラットフォーム

• 全天のX線天体の監視（MAXI）
• 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測（CALET）
• 簡易曝露実験装置（ExHAM）を利用した曝露実験
• 中型曝露実験アダプタ（i-SEEP）搭載装置：HDTV-EF2カメラの利用
• 中型曝露実験アダプタ（i-SEEP）搭載装置：小型衛星光通信実験装置（SOLISS）実証
  • 関連トピックス：【プレスリリース】国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した長距離空間光通信軌道上実証、並びに共同研究契約締結について
• ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム（HISUI）
  • 関連トピックス：宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ「HISUI」が「きぼう」船外実験プラットフォームへ設置されました

物質・物理科学分野、生命科学分野、他

• 長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機能に及ぼす影響（Cerebral Autoregulation）
• 微小重力の環境で老化が加速するメカニズムの研究（Phospho-aging）
• 閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティックスの継続摂取による免疫機能及び腸内環境に及ぼす影響の検討に係る共同研究（Probiotics）

資料