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ドラゴン補給船
ISS
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米国のSpaceX社が開発した無人の商業輸送機

ドラゴン補給船 ©NASA

ドラゴン補給船は、与圧貨物と曝露貨物(SpX-2から搭載開始)をISSへ定期的に運搬するとともに、ISSから物資を回収することを目的として、NASAとの契約に基づき米国のSpaceX社が開発した無人の商業輸送機です。

ドラゴン補給船の主要諸元

項目 仕様
大きさ カプセル(与圧部) 全長 2.9m
直径 上部ハッチ側(内径) 2.4m
トランク側(曝露部) 3.6m
トランク(曝露部) 全長 2.3m
直径 3.6m
機体の乾燥重量 4,900kg
カプセル内(与圧部)の容積 11m3
トランク(曝露部)の容積 14m3
ISS軌道への輸送能力 最大6,000kg
ISSからの回収能力 最大3,000kg

関連リンク

ドラゴン補給船の運用

打上げ

ドラゴン補給船はファルコン9ロケットにより、米国フロリダのケープカナベラル空軍基地から打ち上げられます。

ファルコン9ロケットの打上げイメージ ©SpaceX
1段目の切離しイメージ ©SpaceX
2段目の切離しイメージ ©SpaceX
軌道上を飛行するドラゴン補給船のイメージ ©SpaceX

ISSへのランデブ・結合

ドラゴン補給船は、ISSの下方(地球方向)から徐々にISSに接近し、最後はISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持され、ISSに結合されます。このときの運用を近傍運用といいます。このランデブ・結合はJAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)と同じ方式となっています。

ISSへの接近イメージ ©SpaceX
ISSへの結合イメージ ©SpaceX

分離~再突入

ISSから分離し、トランクと切り離されたカプセルは、大気圏へ再突入し、回収されます。

再突入への減速イメージ ©SpaceX
大気圏への再突入イメージ ©SpaceX
大気圏内でのパラシュート開傘イメージ ©SpaceX

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA