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日本人宇宙飛行士がISSにいないとき、「きぼう」は閉鎖されているのですか

「きぼう」は、筑波宇宙センター(TKSC)で地上の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)により3交代24時間体制で運用され、ISSに日本人宇宙飛行士がいない間も、さまざまな実験やメンテナンス作業などが行われています。

「きぼう」の運用は、基本的に地上からの遠隔操作で実施しますが、実験用ユニットの交換や実験用試料の出し入れなど、ISS船内で行う作業がある場合は、宇宙飛行士に作業を依頼します。日本人宇宙飛行士がISSにいない間は、米国やロシアなど、国際パートナー(IP)の宇宙飛行士が対応します。

IPの宇宙飛行士の多くは、TKSCなどで、「きぼう」で行われる実験の訓練を実施しています。現行、ISS長期滞在を行うソユーズ宇宙船搭乗宇宙飛行士3名のうち、1名は必ず「きぼう」のスペシャリストとして、「きぼう」での実験ができるよう、訓練を積んでいます。

また、「きぼう」船内実験室は、広報イベントや集合写真の撮影、教育・文化利用ミッションの映像収録の場所としてもよく利用されています。「きぼう」船内実験室のエアロックに近い側は、四方にラックが設置されていないため広い空間が確保できることや、他のクルーの作業の邪魔にならないこと、窓が2つあるためISS船外の風景も入られること、ISSの中では比較的新しいモジュールであるため音が静かで綺麗なことなどが主な理由となっています。

「きぼう」船内実験室で日本の実験に関する作業を行うロナルド・ギャレン宇宙飛行士
「きぼう」船内実験室でNASAの教育ミッションに関する作業を行うドナルド・ペティット宇宙飛行士

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA