公開 2021年6月23日
新薬設計支援プラットフォーム
<MTPCG※1 #6Fを開始しました>
- 6月7日、MTPCG#6F実験準備の一環として、試料帰還用保冷容器から保冷剤と試料保管容器を取り出し、予冷のため「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST2)に収納しました。
- 6月17日、結晶化開始作業の準備として、地上から試料が保管されている「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)の庫内温度を変更しました。
- 6月18日、MTPCG#6F試料をFROST庫内(2℃設定)から取り出し、結晶化処置を行いました。その後、試料をFROST2庫内(20℃設定)に保管し、実験を開始しました。現在、実験を継続しています。
- ※1 高品質タンパク質結晶生成実験 (20℃)。MTPCG#6Fでは凍結状態で試料を打ち上げ、軌道上で解凍後結晶化を開始する実証実験を行います。
- 関連トピックス:高品質タンパク質結晶生成実験の可能性を広げる技術実証実験(JAXA MT PCG#6F)を開始しました
超小型衛星放出プラットフォーム
<超小型衛星を放出します(J-SSOD#17※2)>
- 6月18日、超小型衛星放出準備として「きぼう」エアロックスライドテーブル上に設置されたMPEP※3 に、J-SSODを設置し、地上から期待通り動作することを確認しました。
- ※2 小型衛星放出機構(J-SSOD)による超小型衛星放出の第17回シリーズ
- ※3 親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)
- 関連トピックス:「きぼう」から超小型衛星2機を6月22日(火)に放出する予定です
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
<静電浮遊炉(ELF)※4 を利用した実験を行っています>
- 6月8日、10日、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、ELF実験(Fragility)※5 を行いました。
- ※4 静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)利用サービス
- ※5 新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明(Fragility)
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<ライブイメージングシステム(COSMIC)※6 の機能確認>
- 6月14日、COSMICで使用する温度ロガーの交換作業を行いました。その後、地上からCOSMICを起動し、17日まで機能確認を行いました。
スペシャルトピックス:「きぼう」エアロック活用
<超小型衛星放出機構(NRCSD#20※7)から小型衛星を放出しました>
- 6月10日から11日、「きぼう」エアロックスライドテーブルのMPEP上に、NRCSD#20の取り付けや「きぼう」エアロック作業など、衛星放出の準備を行いました。
- 6月14日、地上から「きぼう」ロボットアームを操作しNRCSD#20を放出ポジションへ移動し、小型衛星を放出しました。またその様子を宇宙飛行士がキューポラから写真撮影を行いました。
- 6月15日、17日、地上から「きぼう」ロボットアーム、エアロックを操作し、NRCSDを船内に搬入し、スライドテーブルからNRCSD#20を取り外しました。
- ※7 米国NanoRacks社製の小型衛星放出機構(NanoRacks CubeSat Deployer: NRCSD)による小型衛星放出の第20回シリーズ
継続実施中
船外ポート利用プラットフォーム
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 簡易曝露実験装置(ExHAM)を利用した曝露実験
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:小型衛星光通信実験装置(SOLISS)実証
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)
物質・物理科学分野、生命科学分野、他
- 長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機能に及ぼす影響(Cerebral Autoregulation)
- 微小重力の環境で老化が加速するメカニズムの研究(Phospho-aging)
- 閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティックスの継続摂取による免疫機能及び腸内環境に及ぼす影響の検討に係る共同研究(Probiotics)
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2021.6.21-2021.7.4 | [ pdf: 131.8 KB] | 72905 |
先週の実績 2021.6.7-2021.6.20 | [ pdf: 126.2 KB] | 72904 |