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よくあるご質問
FAQ
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一週間程度宇宙に滞在して地球に戻ったそのとき、宇宙飛行士は立ちくらみ、動悸が発生し、ひどい時には失神してしまうことがある。これを防ぐために、帰還直前に宇宙船内でやっておかなければならないことは、何だろうか?

約1リットル程度の飲み物(生理食塩水など)を飲む。

 どうして立ちくらみが起こってしまうのだろう。それは、無重力では血液の量が減ってしまうからである。地球に戻る前に、減った血液の量を補う、即効性のある方法として、生理食塩水を飲む対応がとられている。

 飲み物の量は体の大きさによって異なるが、再突入の1時間前に、塩の錠剤2粒と約1リットル程度の水分をとる。向井宇宙飛行士の2度目の飛行(STS-95)のとき、ブラウン船長はレモネードを約1360ml、向井宇宙飛行士はグレープドリンクとレモネードをそれぞれ約453mlずつ、その他の宇宙飛行士はオレンジエード(アストロエード)やうすめたチキンコンソメスープなどを約907mlから約1360ml飲んだ。

 国際宇宙ステーション(ISS)では数ヶ月におよぶ宇宙滞在を行っており、長期間の宇宙滞在においてもこの方法は有効である。このことは、心臓を中心とした血液などの循環システムが無重力に合うように、地上とは違った状態となっていくためである。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA