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宇宙へ連れて行ったメダカは、地上に戻ったとき正常に泳げるのだろうか?

最初は、水槽の底に沈んでしまうが、時間が経つと、ふつうに泳げるようになる。

 メダカは、地上にいる場合は、浮き袋に空気をためて体を浮かせている。この水中での状態は、体重と浮力がほぼつり合った、無重力に近い状態であるが、完全な無重力ではない。耳石は重力の方向に働いており、それを利用して浮き袋やヒレの動きなどを調節して姿勢を維持しているのだ。

 地上生まれのメダカを無重力の宇宙に連れて行くと、多くは前転や後転といった回転をしてしまう。これは重力の情報がなくなり、姿勢を維持できなくなったためである。無重力に強い種のメダカは、視覚が優れているという理由のためか、姿勢を維持できた。回転するメダカも、時間が経つと次第に慣れ、ふつうに泳げるようになった。

 しかし、宇宙生まれのメダカは、最初から宇宙でふつうに泳ぐことができた。

 スペースシャトルで宇宙から地上に戻ったとき、地上生まれのメダカは、水槽の底に沈んでしまった。無重力では、浮き袋の調節をする必要がないため、地上と違うバランスを身につけてしまったと考えられる。この場合も、時間が経つとしだいに慣れるが、正常に泳げるようになるまでに、4日以上かかった。

 おもしろいことに、宇宙生まれのメダカの稚魚は、地上でもすぐにふつうに泳ぎ出した。

沈んでしまったメダカ
提供;東京大学 井尻憲一さん

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA