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宇宙へ行くと、体重は変化するのだろうか?

血液などの体液が減って、体重は減る。

スカイラブ内で体重(質量)を測定しているところ。
(注) 無重力では、重さはなくなってしまうため、測定するのは質量になる。
 私たちの体には、体の状態を感知する様々なセンサーがあり、神経系やホルモンの働きによって、体の状態を一定に保とうとするしくみがある。これは、「ホメオスタシス」と呼ばれている。体温や体の成分、体重などがほぼ一定に保たれているのも、この働きによるものだ。

 ところが、宇宙での体液シフトによって、上半身に血液が多く集まるようになると、センサーは体液の量が多いと感知し、水分を腎臓から体外に排出するようになる。すると、いわゆる血液が一時的に濃縮された状態になり、このままでは血液がドロドロの状態で血の巡りが悪くなったり、血栓という血の塊ができやすくなってしまう。

 そこで、血液を薄めるように血球の数や塩類の量も調節されて減り、結果的に濃縮された血液はもとに戻り、サラサラになる。しかし、体全体では血液の量は減ることになってしまう。これが「宇宙貧血」と呼ばれる状態である。この状況は無重力の環境に体が適応した結果とも言える。

 宇宙に滞在していると、滞在1ヶ月で約8%、2ヶ月で約13%、3ヶ月で約16%の血液が減り、その分だけ体重も減少するのだ。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA