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「電気泳動」における無対流の利用について教えてください

タンパク質や細胞などの電気を帯びた生体物質は、高電圧をかけた電解質溶液中を泳ぐように移動します。しかも生体物質の大きさや電気の量によって、移動距離が違います。

 そこで、容器に高電圧をかけて電解質溶液を上から下に流し、その中に生体物質を入れると、移動距離によって分離が可能になります。

 このような分離方法を「電気泳動」といいます。原理図を上に示します。

 ところが、地上ではなかなかうまく分離できません。その理由の一つは、高電圧をかけたときに発生する熱で、溶液内に対流が起き、せっかく分離したものが混ざってしまうためです。

参考;「宇宙環境利用への挑戦」株式会社NECクリエイティブ
 無重力では対流がなく、電気泳動には絶好の環境です。実際、地上よりはるかにうまく分離ができることがたしかめられています。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA