固体ロケットと液体ロケットはどう違うのですか
化学ロケットには主に、推進剤に酸化剤と燃料を均一に混ぜ合わせて固めたものを使う「固体ロケット」と、液体の酸化剤と燃料を別々のタンクに入れ、燃焼室にパイプを通じて送り込む「液体ロケット」があります。
固体ロケットは、固体推進剤が一気に燃えて大きな推進力を得ます。ただし、一度火がついたら比較的、燃焼制御が難しく、推進力が長く続きません。液体ロケットは、液体推進剤の量を調節しながら燃焼させて推進力を得ます。そのため、推進力を止めたり、大きさを制御したりしやすいのです。
一般に大きな初速度が必要な場合や、比較的小型のロケットには、構造の簡単な固体ロケットが使用され、大型ロケットや精密な軌道投入を行う場合には、制御が容易で構造体の重量を低減できる液体ロケットが使用されます。
一般に大きな初速度が必要な場合や、比較的小型のロケットには、構造の簡単な固体ロケットが使用され、大型ロケットや精密な軌道投入を行う場合には、制御が容易で構造体の重量を低減できる液体ロケットが使用されます。
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