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ミール宇宙ステーションはいつまで使われたのですか

1999年の時点ではミールは、ロシアの財政難に伴うミールの運用予算の不足という国内問題を抱えており、またミールを廃棄してISSの建設へ専念するようアメリカから要求されたこともあって、1999年8月末には有人滞在を止めて無人状態としました。そして2000年春にはデオービット(軌道離脱)させて、太平洋上へ落下させる予定でした。

しかしロシアは、ミールはまだ十分運用することができると考え、民間からの資金を調達してミールを延命させ、ロシアのRSCエネルギア社と海外の出資家が共同で設立したオランダのMirCorpが民間人に宇宙飛行の機会を提供するというビジネスを展開ました。

2000年4月から6月まで2名のロシア人宇宙飛行士が世界初の民間資金によるミールへの飛行を行い、商業ビジネスへの利用に備えてミールを修理しましが、運用を継続していく予算が付かず廃棄が決定し、モスクワ時間2001年 3月23日午前 9時00分(日本時間2001年 3月23日午後 3時00分)に南緯40度、西経160度を中心とした海域に落下し、15年に渡る運用を終了しました。

ミールは寿命8、9年の想定で設計されていますから、すでに充分使用されたといって良いでしょう。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA