船外活動に制限時間はありますか
米国の宇宙服(船外活動ユニット(EMU))は、標準的に6時間30分の船外活動を行う能力があるため、これを元に船外活動の作業計画が立てられます。
これまでには、8時間もの長時間におよぶ船外活動が行われたこともあります。これは、6時間30分という計画上の数値に余裕を持たせてあるためですが、いつでも8時間の船外活動が可能と言う訳ではありません。どのくらいの時間まで船外活動が可能かは、船外活動の作業内容にもよりますし、クルー個人の運動量と代謝(すなわち酸素消費量)の違いにも大きく影響されます。
一般的には、酸素に関しては余裕があるため、酸素の残量はあまり影響しません。(必要であれば、エアロック内で酸素を補充することも可能です。)
むしろ、二酸化炭素の発生量とクルーの疲労の方が、残作業に大きく影響します。
宇宙服の生命維持装置には、呼吸によって生じる有害な二酸化炭素を除去して呼吸用酸素を浄化するためのキャニスターが装備されています。キャニスターには、使い捨ての水酸化リチウム(LiOH)キャニスターと、再利用可能なMETOXキャニスターの2種類あります。
LiOHキャニスターの方が二酸化炭素の吸収可能量が多いため、長時間の船外活動となりそうな場合や、代謝量の大きなクルーの場合に使用されます。(ただし、使い捨てとなるため、在庫状況を考えながら使用する必要があります。)
これまでには、8時間もの長時間におよぶ船外活動が行われたこともあります。これは、6時間30分という計画上の数値に余裕を持たせてあるためですが、いつでも8時間の船外活動が可能と言う訳ではありません。どのくらいの時間まで船外活動が可能かは、船外活動の作業内容にもよりますし、クルー個人の運動量と代謝(すなわち酸素消費量)の違いにも大きく影響されます。
一般的には、酸素に関しては余裕があるため、酸素の残量はあまり影響しません。(必要であれば、エアロック内で酸素を補充することも可能です。)
むしろ、二酸化炭素の発生量とクルーの疲労の方が、残作業に大きく影響します。
宇宙服の生命維持装置には、呼吸によって生じる有害な二酸化炭素を除去して呼吸用酸素を浄化するためのキャニスターが装備されています。キャニスターには、使い捨ての水酸化リチウム(LiOH)キャニスターと、再利用可能なMETOXキャニスターの2種類あります。
LiOHキャニスターの方が二酸化炭素の吸収可能量が多いため、長時間の船外活動となりそうな場合や、代謝量の大きなクルーの場合に使用されます。(ただし、使い捨てとなるため、在庫状況を考えながら使用する必要があります。)
船外活動中は、作業の負荷によるクルーの疲労度を確認しながら、キャニスターの二酸化炭素の吸収可能残量などをリアルタイムで予測して船外活動を進めますので、やはり一般的には6時間30分前後、長くても8時間程度となります。
※今までISS組立てのために実施された船外活動の作業内容と船外活動時間を一覧にまとめていますので、以下のページを参照して下さい。
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA