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「こうのとり」とATVの違いは何ですか

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶため、日本が開発する無人の輸送機です。

一方、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)はISSへ補給物資を運ぶための、欧州宇宙機関(ESA)が開発する無人の輸送機です。

※ ATVは2015年2月のATV-5ミッションの終了を最後に計画が終了しており、その後ESAはISSへの物資補給から撤退しました。

「こうのとり」とATVは、どちらもISSへ補給物資を運ぶための無人の輸送機ですが、細かく見ると以下のような違いがあり、双方を使い分ければ、それぞれ補完的な役割となることが分かります。

比較項目 HTV ATV
打上げロケット H-IIBロケット アリアン5ロケット
搭載能力 補給品 6.0トン 7.6トン
不要回収品 6.0トン 6.3トン
搭載品 船内用物資
船外用物資(曝露機器等) ×
大型の船内実験装置(ラック)
(開口部が広いため)
×
推進剤 × ○(4.7トン)
結合関連 結合箇所 「ハーモニー」(第2結合部)の地球側の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM) 「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後部のドッキングポート
結合方法 ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持された状態で結合(近傍運用) 自動で結合
結合機構 共通結合機構(CBM) ロシアの結合機構
ハッチの直径 127cm(開口部) 80cm
ISSのリブースト(軌道上昇)機能 ×
(○:可能、×:不可)

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA