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スペースシャトルの退役後、ISSへの輸送はどのように行われるのでしょうか

スペースシャトル退役後は、ISSへの宇宙飛行士の輸送手段は、ロシアのソユーズ宇宙船だけとなっています。また、2019年からは米国の商業クルー輸送船も使用できるようになる予定です。

補給船としては、ロシアのプログレス補給船、日本の宇宙ステーション補給機(HTV)、米国の商業補給船が使われています。

米国の商業補給船としては、SpaceX社がFalcon 9ロケットを使ってドラゴン(Dragon)補給船を、オービタルATK社が、アンタレスロケットを使ってシグナ ス(Cygnus)補給船を打ち上げています。

ドラゴン宇宙船は、将来的には物資の回収と人の輸送も狙っており、段階的に機能を拡張させながら開発を進めていく予定です。
Falcon 9ロケットは、2010年6月に初打上げに成功しました。2010年中に、ドラゴン宇宙船の機能確認のための試験飛行を行った後、2011年にはドラゴン宇宙船をISSに結合させる試験を行い、その後、民間による物資の輸送が実用化される予定です。

ドラゴン宇宙船もシグナス宇宙船も、HTVと同じように、ISSに接近するとISSのロボットアームで把持されて、ISSの「ハーモニー」(第2結合部)の下側(地球側)の共通結合機構に結合されます。つまり、HTV用に開発された機器や手順が、米国の民間宇宙機でも使われることになります。HTVは、このような点でも国際貢献に大きく寄与しています。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA