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ISSでは尿を処理して飲料水にしているとのことですが、安心して飲めるのでしょうか

ISSでは、日本時間2009年5月21日から、水再生システム(Water Recovery System: WRS)により尿を飲料水にリサイクルできるようになり、若田宇宙飛行士を含む3人のISS長期滞在クルーが記念の乾杯を行いました。

尿から生成した水といっても、大型冷蔵庫2つ分もある装置で蒸留、精製を行っているため、普通の飲料水と変わらぬ水質で、普通の飲料水と同じように飲めます。 WRSは、尿処理装置(Urine Processor Assembly: PA)と水処理装置(Water Process Assembly: WPA)から構成されています。

具体的な処理プロセスとしては、UPAで尿を加熱して水蒸気にし、水に戻す蒸留処理を行い、得られた水をエアコンで生成された凝縮水などと共にWPAに送り、フィルタ処理や高温酸化触媒反応による有機物を分解、イオン交換膜を通して綺麗な水にし、最後に殺菌処理を行います。

飲料水タンクに送る前に水質検査を行い、問題ないことが確認できれば飲料水にすることができます。ここで行っている処理は、まさに、地上で行っている下水処理と上水処理を合わせたようなものですから、安心して飲める水質が確保されています。

なお、この再生された水は、飲料水に使うだけでなく、酸素生成装置で電気分解することにより、酸素にリサイクルすることもできます。このWRSの運用により、それまで地上からISSに運んでいた水の35%をリサイクル処理でまかなえるようになりました。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA