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2026.04.30
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タイGISTDAおよびメー・ファー・ルアン大学が筑波宇宙センターを訪問 ―宇宙食をテーマに意見交換、国際的な知見共有―

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タイGISTDAおよびメー・ファー・ルアン大学の研究者と金井宣茂宇宙飛行士
2026年4月7日、タイ王国の宇宙機関であるGISTDA(Geo-Informatics and Space Technology Development Agency)およびメー・ファー・ルアン大学(Mae Fah Luang University)の研究者らが、JAXA筑波宇宙センターを訪問しました。
本訪問は、宇宙食を中心とした宇宙環境下での食品技術や品質・安全性に関する知見の調査を目的として実施されました。

宇宙食を切り口に、活発な意見交換

当日は、JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニットによる宇宙日本食の概要説明に続き、国際宇宙ステーション(ISS)で提供される宇宙日本食の考え方や、品質・安全性確保のための取り組みについての紹介が行われました。
意見交換では、

  • ISSと月探査における宇宙食の違い
  • 宇宙食の安全基準や考え方
  • 商業食品を宇宙日本食として活用する日本の取り組み
  • 宇宙日本食開発におけるパッケージや保存性の重要性

などについて、タイ側から多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。
タイでは今後、本格的に宇宙食の開発に取り組む構想があり、日本のこれまでの経験や制度設計に大きな関心を集めていました。

宇宙食に関する調査の一環として行われた意見交換の様子

金井宇宙飛行士とのセッションも実施

後半には、ISSに約6か月滞在した経験を持つ金井宣茂宇宙飛行士とのセッションが行われ、宇宙での食事や日常生活について直接質問できる貴重な機会となりました。

  • 微小重力環境での食事の工夫
  • 宇宙では少量ずつ食べられることの重要性
  • 食事が長期滞在中のメンタル面に与える影響

など、実体験に基づいた話に参加者は熱心に耳を傾け、予定時間を超えるほど盛り上がりました。

宇宙日本食や関連施設を見学

その後、宇宙日本食の実物見学や調理デモンストレーション、JEM運用管制室(MCR)などの施設見学も実施。
宇宙空間という特殊な環境で「安全に食べる」ことを支える技術や運用について理解を深めました。

今後に向けて

今回の訪問を通じて、宇宙食は単なる「食料」ではなく、宇宙飛行士の健康やミッション成功を支える重要な要素であること、そして地上の食品技術や産業とも深く結びついていることが改めて共有されました。
タイ側からは、「今後の宇宙食開発に向けた大きな学びとなった」「宇宙分野を通じて食品の国際標準化や付加価値向上につなげたい」といった声も聞かれ、今回の意見交換は、将来の国際協力に向けた有意義な一歩となりました。
JAXAは今後も、こうした国際的な知見共有や対話を通じて、宇宙利用の裾野を広げていきます。
メー・ファー・ルアン大学の研究者とJAXA宇宙飛行士運用技術ユニット、金井宣茂宇宙飛行士。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA