公開 2022年1月12日
新薬設計支援プラットフォーム
<JAXA MT PCG※1 #7、JAXA LT PCG#7※2 を開始しました>
- 12月22日、ドラゴン補給船運用24号機(SpX-24)でISSに運ばれたLTPCG実験サンプルを「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)に格納し、翌23日、PCGサンプルの結晶化開始処置を行いFROSTに保管してLTPCG#7実験を開始しました。現在、実験を継続中です。
- 12月23日、SpX-24でISSに運ばれたMTPCG実験サンプルの結晶化を開始し、「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫2(FROST2)に保管してMTPCG#7実験を開始しました。現在、実験を継続中です。
- ※1 高品質タンパク質結晶生成実験(20℃)(Moderate Temperature Protein Crystal Growth: MTPCG)
- ※2 高品質タンパク質結晶生成実験(4℃)(Low Temperature Protein Crystal Growth: LTPCG)
- 関連トピックス:高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA MT PCG#7、JAXA LT PCG#7)を開始しました
船外ポート利用プラットフォーム
<簡易曝露実験装置(ExHAM)※3 を利用した曝露実験>
- 1月5日、ExHAM#2-5を回収するため、「きぼう」エアロックスライドテーブルを船内に展開し、その上にMPEP※4 およびExHAMアダプタを取り付けました。
- 1月7日、エアロックスライドテーブルを減圧しました。
- ※3 簡易曝露実験装置(Exposed Experiment Handrail Attachment Mechanism: ExHAM)
- ※4 親アーム先端取付型プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)
スペシャルトピックス:「きぼう」エアロックの活用
<MISSE※5 試料の船内搬入サポート>
- NASAの材料曝露実験装置MISSE-14の運用サポートとして、12月30日、地上からISS のロボットアーム(SSRMS / SPDM)を操作し、ISS曝露部に設置されたMISSE Field Facility(FF)からサンプル設置済みのMTT※6 を取り外し、「きぼう」エアロックスライドテーブルへの移設を行いました。翌31日、地上からの操作で「きぼう」エアロックを加圧後、スライドテーブルを「きぼう」船内側に伸展し、MTTおよびJOTI※7 をスライドテーブルから取り外しました。
- ※5 NASAの材料曝露実験装置(Materials ISS Experiment:MISSE)
- ※6 MISSE Transfer Tray:MTT
- ※7 JEM ORU Transfer Interface:JOTI
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
<静電浮遊炉(ELF)※8 を利用した実験を行っています>
- 12月20日および21日、地上からELFのソフトウェアを更新し動作確認を行いました。
- 12月28日、宇宙飛行士が試料カートリッジを清掃し、試料ホルダを交換しました。その後、交換した試料ホルダの動作確認を地上から行いました。
- 2022年1月5日、バイパスケーブルを取り付け、地上から動作確認を行いました。
新たなプラットフォーム形成・民間利用の拡大
<KIBO宇宙放送局技術実証(KIBO Studio2)>
- 12月31日から2022年1月1日にかけて、地上からの操作によりISS船外カメラを用いて、宇宙からの「初日の出」をインターネット配信しました。
- 関連トピックス:【プレスリリース】「KIBO宇宙放送局」事業共同実証の始動
研究者の内在的動機に基づく学術研究の推進
<Advanced Nano Step※9 のサンプル取り外し>
- 12月20日、実験終了したAdvanced Nano Stepのサンプルを流体実験ラックの溶液結晶化観察装置(SCOF)※10 から取り外し、FROST2に移設しました。サンプルはSpX-24で回収する予定です。
- ※9 タンパク質結晶の完全性を左右する不純物の結晶への分配係数と結晶成長機構との関係(Advanced Nano Step)
- ※10 溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<固体燃焼実験装置(SCEM)※11 のCPUボード取り外し>
- 12月20日、FLARE実験※12 に向け、地上に回収するため、SCEMからCPUボードを取り外しました。
継続実施中
船外ポート利用プラットフォーム
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 簡易曝露実験装置(ExHAM)を利用した曝露実験
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)
物質・物理科学分野、生命科学分野、他
- 長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機能に及ぼす影響(Cerebral Autoregulation)
- 微小重力の環境で老化が加速するメカニズムの研究(Phospho-aging)
- 閉鎖微小重力環境下におけるプロバイオティックスの継続摂取による免疫機能及び腸内環境に及ぼす影響の検討に係る共同研究(Probiotics)
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2022.1.10-2022.1.23 | [ pdf: 399.6 KB] | 73155 |
先週の実績 2021.12.20-2022.1.9 | [ pdf: 404.2 KB] | 73154 |