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2025.10.07
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新型宇宙ステーション補給機 HTV-X1号機 記者向け勉強会を開催

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2025年9月25日、JAXAは東京事務所記者会見室およびオンラインにて、HTV-X1号機に関するメディア向けミッション勉強会を開催しました。HTV-Xは、従来の「こうのとり」補給機の後継として開発された新型宇宙ステーション補給機であり、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送や、将来的な国際宇宙探査ミッションへの貢献が期待されています。
HTV-X1号機の概要について説明する登壇者(JAXA東京事務所にて)
今回の勉強会は、オンラインを含めて、47名(40社)のメディア関係者が参加し、JAXAからHTV-X1の運用概要と主な搭載品、技術実証ミッション、今後の展望などについて、プレスキットに沿った詳細な説明が行われました。登壇者は、HTV-X1プロジェクトの開発・運用担当、今回ISSに輸送する搭載品二酸化炭素除去軌道上実証システム(DRCS)の開発担当、ISSから離脱後に行う技術実証ミッション(H-SSOD、Mt.FUJI、DELIGHT、SDX)の開発担当(研究開発部門第一・第二研究ユニット、追跡ネットワーク技術センター)です。

質疑応答では、参加者から多岐にわたる質問が寄せられました。ISSでの運用詳細、将来の民間宇宙ステーションとの関係、搭載技術の応用可能性、国際調整の状況などについて、登壇者が丁寧に回答しました。

主な説明内容

  • 輸送能力を強化:重量は4トンから5.85トンへ(約45%増)、容積は49㎥から78㎥へ(約60%増)、従来機「こうのとり」比で大幅向上
  • ISS到着後は、ロボットアームによる把持を経てハーモニーモジュールに結合予定
  • 今回のミッションでは、技術実証として「H-SSOD」、「Mt.FUJI」、「DELIGHT」、「SDX」の新技術も搭載
  • 将来的には、月周回有人拠点「Gateway」への補給を視野に入れた発展型の開発も進行中
  • CO₂除去システム軌道上実証「DRCS」など、生命維持システムの技術実証も含まれており、JAXAの独自技術の確立を目指している
HTV-X1号機の技術実証ミッションについて、プレスキットを用いて解説する様子
質疑応答ではHTV-Xの技術や今後の展望について多くの質問が寄せられた

関連資料

HTV-X1号機の詳細な運用計画や搭載品に関する情報は、以下のプレスキットをご覧ください。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA