STORY 2-3

宇宙を、みんなの仕事場に。

星たちがきらめく夜空を見上げて、心を踊らせる。流れ星のふるさとを思い、自分だけの物語をつむぐ。

少年時代のように宇宙に想いをはせ、夢中になる大人も多いだろう。

だけど。宇宙はもう、宇宙飛行士だけのものじゃなくなっているんだ。

宇宙を、みんなの仕事場に。

宇宙の仕事は、星の数。

そうだ、宇宙を仕事にしよう。そんな夢やロマンにあふれた企業やひとが増えつづけている。

衛星データを利用してあたらしいサービスを生み出したり、ひとや物を宇宙へ届けるロケットの開発に取り組んだり、宇宙空間にただようゴミの回収に乗り出したり。

日本でもJAXAが中心になって宇宙に関わるベンチャー企業の誕生を応援しているし、多くの研究者、開発者たちがイノベーションの実現に向けて取り組んでいる。

宇宙の仕事は、星の数。

想いは同じ。

宇宙での仕事を、もっとあたりまえのものにしていく。

民間によるISSの活用も、どんどん進んできた。たとえば、「きぼう」日本実験棟のロボットアームから超小型衛星を軌道に乗せるしくみ、J-SSODもそのひとつ。JAXAが開発したこのサービスも、現在は民間企業がその最前線を担当している。

民生品の光ディスク技術を応用した、双方向光通信の実験もISSと地上で行われた。宇宙空間における大容量リアルタイムデータ通信の、未来が開けた瞬間だ。

民間企業とともに、新たなビジネスやサービスをつくり出し、経済を発展させる。それもまた、JAXAのミッションだ。

「きぼう」で袋型の培養槽を使って野菜を育てる実験は、民間企業が先導したプロジェクトだ。いつか、地球を離れ、月や火星に向かうとき、この技術は役立つかもしれない。

想いは同じ。

空の向こうは、可能性がひろがっている。

仕事を通して宇宙とつながる。それはテクノロジーやデータサイエンスの分野だけじゃない。

たとえば、種もみをロケットで宇宙へ飛ばすプロジェクト。宇宙から戻った種もみは、やがて実り、「宇宙米」として町おこしのシンボルに。アイデアがあれば、みんなが宇宙とつながれる。もうそんな時代がやってきているんだ。

あの空に浮かぶのは、雲や星たちだけじゃない。たくさんのひとや企業の夢だって、ひろがっているんだ。

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