利用状況と今後の予定

公開 2025年4月30日

新薬設計支援プラットフォーム

<高品質タンパク質結晶生成実験(MTPCG※1 #12)開始>
  • MTPCG#12実験準備として、4月15日、温度設定10℃で「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫2(FROST2)の温度制御を開始しました。16日には、地上からFROST2の設定温度を10℃から20℃に変更して制御を行い、17日から温度設定20℃での安定した制御を実施しました。
  • 4月24日、宇宙飛行士がドラゴン補給船運用32号機(SpX-32)で到着した試料輸送用真空断熱容器(Thermal Insulation Bottle)に保管されているMTPCG#12試料をFROST2に設置し、実験を開始しました。また、地上から、JEM船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機(Int-Ball2)※2 で、宇宙飛行士作業のビデオサポートを行いました。MTPCG#12は現在も実験継続中です。


革新的材料研究支援プラットフォーム

<静電浮遊炉(ELF)※3 を利用した実験>
  • 4月15日、宇宙飛行士がELFの試料ホルダを交換しました。その後、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動してELFの機能確認を行いました。
  • 4月17日、22日、24日、地上からMSPR2を起動し、ELF実験 を行いました。


先進的燃焼研究支援プラットフォーム(次期PF候補)

<FLARE※4 実験を継続中>
  • 4月23日、地上から多目的実験ラック(MSPR)および固体燃焼実験装置(SCEM)※5 を起動してFLARE実験を行いました。その後、宇宙飛行士がSCEMガスボトルリークチェックの準備として、SCEM配管上のバルブを閉じました。
  • 4月24日、地上からMSPRおよびSCEMを起動し、SCEMガスボトルのリークチェックを行いました。


細胞医療研究支援プラットフォーム(次期PF候補)

<Cell Gravisensing※6 実験開始>
  • 4月18日、宇宙飛行士がCell Gravisensing実験に向けた準備として、加湿器に給水して細胞培養装置(CBEF)※7 に取り付けました。
  • 4月21日、地上からCOSMIC※8 を起動し、ペイロードラップトップターミナル(PLT)との間の通信確認を行いました。
  • 4月22日、宇宙飛行士が実験準備の一環として、手順の確認を行いました。また、地上からCOSMICを起動し、PLTを使用して機能確認を行いました。
  • 4月23日、地上から実験準備のため細胞培養ラックを起動し、CBEFの環境制御を開始しました。宇宙飛行士は実験開始に向けた物品収集等を行なった後、別の宇宙飛行士がMSPR2のワークベンチの準備を行いました。宇宙飛行士はワークベンチで12台の細胞培養用装置を使って培地交換を行い、CBEF内で試料の培養を開始しました。その後、宇宙飛行士が片付け作業を行いました。地上からは培養のモニタを継続しています。
  • 4月25日、宇宙飛行士は実験試料に対し1回目の化学固定によるサンプリングを行いました。同日宇宙飛行士は1回目の顕微鏡観察に向けて試料をCOSMICに設置しました。試料が設置されると同時にCOSMICは地上からリアルタイムで操作され、研究者による観察が開始されます。
  • 4月26日、宇宙飛行士は2回目の顕微鏡観察準備を行うとともに、2回目の化学固定処理を行いました。
  • 4月27日に、3回目、4回目の顕微鏡観察準備を行いました。


超長期有人宇宙滞在技術や探査技術の獲得

<JEM船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機(Int-Ball2)の機能確認>
  • 4月18日、宇宙飛行士がInt-Ball2の運用に向けて、Int-Ball2と接続するPLTを交換しました。また、宇宙飛行士と地上が連携してInt-Ball2を起動しました。
  • 4月23日、地上から、Int-Ball2のログファイルデータを削除しました。
  • 4月24日、前述した通り、MTPCG#12宇宙飛行士作業のビデオサポートを行いました。


学術研究の推進

<Sperm Stem Cells※9 実験>
  • 4月25日、宇宙飛行士が、SpX-32で到着したBio Dosimeter(線量計)をSperm Stem Cellsが保管されている冷凍・冷凍庫(MELFI)※10 に設置しました。


国際協力の推進

<アジアントライゼロG 2025※11
  • 4月16日、アジアントライゼロGの準備として、宇宙飛行士が物品確認を行いました。


その他

<MISSE※12 Transfer Tray(MTT)船外搬出準備>
  • 4月15日、 地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)の子アーム(Small Fine Arm: SFA)をSFA保管装置(Small Fine Arm Stowage Equipment: SSE)に収納しました。
  • 4月16日、地上からの操作で「きぼう」エアロック(JEMAL)を起動して内部を加圧した後、宇宙飛行士がJEMALスライドテーブルを「きぼう」船内に引き出し、別の宇宙飛行士と連携して、子アーム取付機構(SFA Attachment Mechanism: SAM)を取り外し、あわせてJOTI※13 を取り付けました。
  • 4月17日、 宇宙飛行士が連携し、JEMALスライドテーブル上のJOTIにMTTを取り付けました。
  • 4月18日、地上からの操作でJEMALを起動して内部の減圧した後、JEMALを遮断しました。
  • ※12 NASAの材料曝露実験装置(Materials ISS Experiment:MISSE)
  • ※13 JEM ORU Transfer Interface: JOTI


継続実施中

船外利用

物質・物理科学分野、生命医科学分野、他


資料

タイトル サイズ ID
今週・来週の予定 2​0​25..4.28-​2​0​25.5.11 [ pdf: 362.5 KB] 74213
先週の実績 2​0​25.​4.14-​2​0​25.​4.27 [ pdf: 377.1 KB] 74212

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
きぼう利用プロモーション室
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