公開 2021年4月 7日
超小型衛星放出プラットフォーム
<超小型衛星を放出しました(J-SSOD#M2※1)>
- 3月18日から19日にかけて、次の小型衛星放出準備に向け、船内に搬入した「きぼう」エアロックスライドテーブル上に設置されたMPEP※2からJ-SSOD#16を取り外し、J-SSOD#M2を設置しました。その後、地上から期待通り動作することを確認しました。
- 3月22日、「きぼう」エアロックから船外に搬出されたJ-SSODから、地上からの操作により搭載された小型衛星が放出されました。また、宇宙飛行士が小型衛星の放出状況を写真撮影しました。
- 翌23日、地上から「きぼう」ロボットアームとエアロックスライドテーブルを操作し、J-SSODを船内に搬入しました。
- ※1 小型衛星放出機構(J-SSOD)による超小型衛星放出シリーズ
- ※2 親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)
船外ポート利用プラットフォーム
<中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)※3:HDTV-EF2※4カメラ撮影>
- 3月22日、J-SSOD#M2で搭載衛星が放出される様子を撮影しました。
- 3月24日、地上(東京)の様子を撮影しました。
- 3月25日、30日、地上からの操作でHDTV-EF2が撮影した映像ファイルをダウンリンクしました。
- ※3 中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform:i-SEEP)による船外利用
- ※4 4次世代ハイビジョンカメラシステム(HDTV-EF2)
<中型曝露実験アダプタ(i-SEEP):SOLISS※5の再設置>
- 1月に取り外したSOLISSの再設置のため、3月25日から26日、i-SEEPの船内搬入の準備として、「きぼう」ロボットアームの子アームの取り出しや、「きぼう」エアロックスライドテーブル上のJ-SSOD#M2が設置されているMPEPの取り外しを行いました。
- 3月27日から28日にかけて、地上から「きぼう」ロボットアームの子アームを操作し、船外ポート(5番)に設置されているi-SEEPの取り外しと「きぼう」船内への搬入作業を行いました。
- 3月30日、船内に搬入された「きぼう」エアロックスラードテーブル上のi-SEEPにSOLISSを設置しました。
- 3月31日から4月1日にかけて、地上から「きぼう」ロボットアームの子アームを操作し、船外へ搬出された「きぼう」エアロックスライドテーブル上のi-SEEPを把持して船外ポート(5番)への設置作業を行いました。その後地上からSOLISSの動作確認を行いました。
- ※5 小型衛星光通信実験装置SOLISS(Small Optical Link for International Space Station)
- 関連トピックス:【プレスリリース】国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した長距離空間光通信軌道上実証、並びに共同研究契約締結について
<「HISUI」※6の運用支援>
- 3月31日、ミッションデータレコーダー(Mission Data Recorder:MDR)のハードディスクドライブを取り外しました。
- ※6 宇宙実証用ハイパースペクトルセンサ(Hyperspectral Imager SUIte: HISUI)
革新的材料研究支援プラットフォーム(静電浮遊炉)
※6<静電浮遊炉(ELF)※7を利用した実験を行っています>
- 3月15日、17日、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、Fragility実験※8を行いました。
- ※7 静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)利用サービス
- ※8 新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明(Fragility)
国際協力の推進
<Asian Herb in Space (AHiS) ※9ミッション1を終了しました>
- 3月18日、Mission-1の栽培を完了し、片付けを行いました。また、帰還用の種子の写真撮影を実施するとともに、アジアの参加者向けにクルーコメント動画の撮影を実施しました。
- ※8 Asian Herb in Space(The third project of the Space Seeds for Asian Future)
- 関連トピックス:Asian Herb in Spaceミッション1軌道上実験が成功しました!
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<固体燃焼実験装置(SCEM)※10の機能確認>
- FLARE実験※11に向け、地上からの操作でSCEMの機能確認を引き続き行っています。4月2日にはSCEM着火線機構部との干渉の可能性のあるケーブルの再設置を実施しました。
<ライブイメージングシステム(COSMIC)※12加温チャンバ取り付け>
- 3月24日から25日にかけて、COSMICの機能確認のため加温チャンバの取り付け作業を行いました。その後、25日から29日にかけて、地上からCOSMICを起動し、環境温度の取得や温度制御機能の動作確認を行いました。
- 3月30日、軌道上と地上とが連携し、温度試験1回目の温度ロガーのデータ読み出しを実施しました。
研究者の内在的動機に基づく学術研究の推進
<Ribosome Profiling※13実験>
- 3月15日、実験準備として、温度計測タイプの細胞培養装置搭載用生物実験ユニット(計測ユニット:MEU)※14に設置する温度ロガーの準備を行いました。
- 3月23日(実験1日目)、培養細胞を冷凍場所のMELFIから取り出し、細胞培養装置(CBEF)※15μG部への取り付けと培地交換を行いました。その後サンプルをMEUに格納しCBEF 1G部へ取り付け、地上からのモニタリングを開始しました。
- 3月24日(実験2日目)、サンプルをCBEF 1G部からμG部に移設しました。また翌日の準備として、固定液をMELFIの冷凍場所から冷蔵場所へ移設しました。
- 3月25日(実験3日目)、CBEF 1G部及びμG部から各1式のMEUを取り出し、培養細胞を化学固定して、サンプル固定#1をMELFIに保管しました。
- 3月26日(実験4日目)、CBEF 1G部及びμG部から残りのMEUを取り出し、培養細胞を化学固定してサンプル固定#2をMELFIに保管しました。Ribosome Profiling実験の作業を終えたCBEFは軌道上作業終了後、地上から遮断されました。
3月29日、Ribosome Profiling実験後の片付けとして、CBEFから加湿器を取り外しました。その後、地上からの操作でCBEFを起動し、乾燥運転を行いました。
- ※13 微小重力下における翻訳制御の網羅的解析(Ribosome Profiling)
- ※14 計測ユニット(Measurement Experiment Unit: MEU)
- ※15 細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)
継続実施中
船外ポート利用プラットフォーム
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 簡易曝露実験装置(ExHAM) を利用した曝露実験
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)
物質・物理科学分野、生命科学分野、他
資料
タイトル | サイズ | ID |
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今週・来週の予定 2021.4.5-2021.4.18 | [ pdf: 115.2 KB] | 72753 |
先週の実績 2021.3.15-2021.4.4 | [ pdf: 134.8 KB] | 72752 |