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与圧結合アダプタ

Pressurized Mating Adapter: PMA

与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter: PMA)は、NASAが開発した共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)と、ロシア製のAPAS(Androgynous Peripheral Assembly System)ドッキング機構を装備しており、このドッキング機構によりロシア側とアメリカ側のモジュール、およびスペースシャトルを結合できるようにしたもので、NASAによって開発されました。

PMA-3

PMAは3台あり(PMA-1, 2, 3)、PMA-1, 2は国際宇宙ステーション(ISS)組立フライト2A(STS-88ミッション)で、PMA-3は若田宇宙飛行士が飛行したISS組立フライト3A(STS-92ミッション)で取り付けられました。

PMA-2と3は、スペースシャトルが退役した後は、物資の保管スペースとして使われていましたが、米国の商業クルー輸送船(スペースX社のクルードラゴン宇宙船とボーイング社のCST-100)のドッキングポートとして再び使われるようになります。それに備えて、国際ドッキングアダプターを先端に取り付ける改良も行われました。

PMAの用途

項目 組立フライト 用途
PMA-1 2A
(STS-88)
「ユニティ」(第1結合部)と「ザーリャ」(基本機能モジュール)の結合
PMA-2 スペースシャトルのドッキングポート
(5Aフライトで「デスティニー」(米国実験棟)が打ち上げられた時に、ユニティから外してデスティニーへ移設されました。さらに10Aフライトで「ハーモニー」(第2結合部)が打ち上げられた後に、デスティニーからハーモニーに移設されました。)
PMA-3 3A
(STS-92)
スペースシャトルのドッキングポート(4A、5Aフライト時のみ) (20Aフライトで「トランクウィリティー」(第3結合部)が打ち上げられた時に、ユニティからトランクウィリティーの左舷側へ移設されました。)
PMA-3は2017年3月に「ハーモニー」(第2結合部)の上部に移設されました。

関連リンク

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA