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衛星間通信システム
Inter-orbit Communication System: ICS
衛星間通信システム(ICS)は、「きぼう」日本実験棟の運用を効率的に行うため、船外実験プラットフォームに直径約80cmのアンテナを設置し、JAXAのデータ中継技術衛星「こだま」(Data Relay Test Satellite: DRTS)を経由して筑波宇宙センター(TKSC)との間でデータ、画像および音声などの双方向通信を行う日本独自のシステムです。
ICSは、船内実験室に搭載される与圧系サブシステム(ICS Pressurized Module subsystem: ICS-PM)と、船外実験プラットフォームに取り付けられる曝露系サブシステム(ICS Exposed Facility subsystem: ICS-EF)から構成されます。
衛星間通信システムの主要諸元
項目 | 仕様 | ||
ICS-PM | ICS-EF | ||
大きさ | 2.0×1.0×0.9m | 1.1×0.8×2.0m(アンテナ収納時) 2.2×0.8×2.0m(アンテナ展開時 |
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質量 | 330kg | 310kg | |
通信速度/周波数/変調方式 | ICSから地上へ | 50Mbps/約26GHz/QPSK | |
地上からICSへ | 3Mbps/約23GHz/BPSK | ||
DRTS可視時間* | 1日あたり合計約7.8時間(DRTSが1機の場合) 1回あたり最長約40分 |
*:理論上の値であり、他の衛星がDRTSを使用する時間があることから、実際はさらに短くなる見込み。
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying: 四位相偏移変調)
BPSK(Binary Phase Shift Keying: 二位相偏移変調)
2017年8月5日午後2時45分(日本時間)に、データ中継衛星「こだま」(DRTS)の停波作業を実施し、運用を終了しました。
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