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りゅうたいぶつりじっけんそうち

流体物理実験装置

Fluid Physics Experiment Facility: FPEF

流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)は、宇宙の微小重力環境下で流体物理実験を行うための装置で、「きぼう」日本実験棟船内実験室の流体実験ラックに搭載されます

流体物理実験装置本体(左)とマランゴニ対流実験用汎用的供試体(右)
FPEFは、微小重力下での流体の挙動を明らかにするために3次元カメラ、赤外放射温度計、ストロボライト、全体観察カメラ等を備えています。流体物理実験は、各目的にあった固有の供試体をFPEFに組み込んで行われます。

宇宙で代表的な流体物理実験としては、温度差により引き起こされる表面張力によって生じるマランゴニ対流が挙げられます。このほかに、地上でも身近な沸騰、熱伝達、濡れ性、燃焼、泡挙動などの流体の動きを研究する物理実験が対象となります。
流体物理実験装置の構成
3次元流速計測装置

流体物理実験装置の仕様

項目 仕様
液柱形成 試料:シリコンオイル
直径:φ30mm/50mm
長さ:最大65mm
温度制御 加熱ディスク:最高温度90℃
冷却ディスク:最低温度5℃
3次元流速計測 CCDカメラ(画素数:768(H)×494(V))
全体観察 CCDカメラ(画素数:768(H)×494(V))
表面温度分布計測 赤外放射温度計(検出波長域:8~14マイクロm、計測温度範囲:0~100℃)
表面流速計測 レーザ照射(2点照射)
ユーティリティ 電源 12±2V、4A最大、1ch
24±2V、3.5A最大、3ch
±15V±0.5V、0.8A最大/ch、1ch
汎用アナログ入力 ±15V±0.5V、0.8A最大/ch、1ch
汎用アナログ出力 8ch
汎用デジタル入力 8ch
ガス供給 Arガス

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