JAXAは、第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge: Kibo-RPC)を2022年度に開催します。この度、参加チームの募集を開始しましたのでお知らせします。
Kibo-RPCは、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)を通じた日米協力に基づいて、アジア・太平洋地域における「きぼう」利用の促進とSDGsへの貢献(人材育成)を目的に、JAXAとNASAが協力して取り組んでいる活動です。本活動を通じて、同地域の学生に宇宙でのロボット操作やコンピュータプログラミングに関する教育機会を提供しています。
Kibo-RPCの概要
Kibo-RPCは、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟において、ISS船内ドローン※1を使用したロボットプログラミング競技会です。競技は「きぼう」船内をゲーム空間に見立て複数の課題が設定されます。参加者は、ISS船内ドローンを動かすプログラムを作成して※2、与えられた課題をクリアしながら、その時間や課題対応力について競います。
Kibo-RPCは今回で第3回目であり、第1回は7か国・地域から313チーム1168名の学生が参加し、第2回は11か国・地域から286チーム905名の学生が参加しました。
※2 参加者はJAXAとNASAが提供するプログラミング開発環境を利用して、ISS船内ドローンが自律的に動作するプログラムを作成します。
※3 アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した宇宙飛行士の作業代替・支援を目指す自律飛行型のロボット(https://www.nasa.gov/astrobee)
第3回Kibo-RPCの概要
募集対象
日本を含むKibo-RPC参加国/地域の大学院生までの学生
(Kibo-RPC参加国・地域以外の学生は条件を満たせば参加可能。詳しくは特設サイトをご確認ください。)
募集期間
2022年2月18日(金)~2022年5月16日(月)6月6日(月) 午後11時59分(日本時間)
ゲームストーリー
2021年に再発したエアリークはアジアの優秀なプログラマーたちによって修復され、無事危機を脱したかに見えた。
しかし、近年深刻化しているスペースデブリの影響により、2022年、ISSは小さなデブリの衝突を受け、2021年に修復したエアリークが再発し、さらには軽微ではあるものの新たなエアリークの兆候が検出された。
アジアの優秀なプログラマーの諸君よ、再び直面した危機からISSを救え!
スケジュール
2022年4月 : シミュレーション環境オープン
2022年7月頃: 各国・地域毎の予選大会(JAXAシミュレーション環境を利用)
2022年9月頃: 軌道上決勝大会(ISSの「きぼう」船内環境にて、Astrobee実機を利用)
国内説明会について
日時:2022年2月25日(金) 19:00~20:00 Zoom会議にて開催
※ 説明は日本語で行いますので、お気軽にご参加ください。
参加要件・詳細
第3回Kibo-RPC特設サイト(https://jaxa.krpc.jp)をご確認ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ぜひご応募ください!
関連トピックス
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA