STORY 2-2

宇宙はきっと、無限のエンターテイメント。

雲を抜け、窓の外に浮かぶ星くずたちを眺めたり、 夜行列車で旅するように、 宇宙空間の中でディナーを楽しんだり。

あの日憧れた映画や、 いつか夢中になったアニメのように、 自由に宇宙を旅する。

宇宙がエンターテイメントの場になる日は、 きっともうすぐだ。

宇宙はきっと、無限のエンターテイメント。

事実、宇宙は夢じゃない。

すでに、数百を超えるひとたちが、 約100km上空、宇宙空間までの日帰り飛行の旅に申し込んでいる。 すでに、宇宙飛行士ではない10人以上の民間人が、 ISSで数日間にわたる宿泊を体験している。 すでに、ISSのその先、月の軌道をめぐる旅が 動きはじめている。

眼下にひろがる宇宙を想う、 波のように揺らめくオーロラに胸を打つ、 すぐそばを通りゆく流れ星に願いをたくす。

宇宙の旅は、もう夢物語ではない。

事実、宇宙は夢じゃない。

食が楽しいと、旅は楽しい。

宇宙を旅する。ならば食事はどうだろう。

チューブ詰めされたゼリーやクリームのような 食べ物だった宇宙食も昔のこと。 すでにお湯やオーブンで調理して、 フォークやスプーンで食事をできるようになった。 ステーキ、照り焼きチキン、ラーメン、新鮮なフルーツだって口にすることができる。

いまでは、健康にもよいとされている日本食を ISSに長期滞在する宇宙飛行士に楽しんでもらうための、 「宇宙日本食」という制度もある。 僕らが親しんでいる日本食が宇宙にも届けられているんだ。

僕らが普段口にしているあの味が、宇宙でも愛されているなんて、 少し誇らしい気持ちになるね。

食が楽しいと、旅は楽しい。

開局、KIBO宇宙放送局。

宇宙をエンターテイメントの空間にする。

その名は「KIBO宇宙放送局」。 ISSと地上を結び、ISSの窓の外にひろがる地球を背景に、生放送で映像を届ける。

放送だけじゃない。 見上げた空の、どこにいつISSが見えるか。そんなサービスも、運営している。

開局、KIBO宇宙放送局。

誰もが宇宙へ旅立つ時代へ。

日本人の海外への自由渡航が認められてわずか数十年で、 だれもが自由に外国を旅できるようになったように、

誰もが自由に宇宙へ旅立つ。 そんな日が、きっとやってくる。 もちろん、それまでには、あともう少しの時間が必要かもしれない。

だけど、その未来の入り口に、僕らはたしかに立っている。

誰もが宇宙へ旅立つ時代へ。

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