公開 2023年3月30日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)を利用する材料研究テーマ募集制度(基盤研究利用コース)の搭載実験候補として、3件の提案を選定しました。
JAXAは、これまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISS・「きぼう」で熱物性値の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、科学的成果を社会に還元することを目的として、2022年10月から12月にかけて、熱物性値測定・新機能材料創成実験の搭載試料候補の募集を行いました。
応募のあった提案4件について、きぼう利用テーマ選考評価委員会(物質・物理科学)及びJAXAにて選考した結果、以下のとおり3件のテーマを選定しました。選定後は、研究代表者の所属機関とJAXAで共同研究契約を結び、早期の軌道上実験の実施を目指し、JAXAと提案者が協力して適合性試験、安全性評価を行い、1年程度をめどに搭載の最終判断を行う予定です。
選定テーマ一覧
提案者 | テーマ名 |
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増野 敦信(弘前大学) | 機能性高充填密度ガラスの融液物性計測による機能発現メカニズムの解明 [ pdf: 331.6 KB] |
中村 智樹(東北大学) | 原始太陽系星雲の高温過程で形成されたコンドリュールの再現実験 [ pdf: 786.4 KB] |
大川 采久(東北大学) | 耐環境コーティングの溶射および熱処理の最適化に向けた希土類珪酸塩の熱物性測定と相転移挙動の解明 [ pdf: 834.9 KB] |
※ 所属機関名は、選定時点のもの。