材料の熱物性値測定・新機能材料創成実験【民間利用促進コース】搭載試料の募集について

更新 2018年4月 2日

国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉を利用して実施する「熱物性値測定・新機能材料創成」実験の有償利用制度(民間利用促進コース)の通年募集を開始しました。本コースは、営利目的等の利用のために有償で試料の搭載機会を提供する制度です。

※本コースは通年募集ですが、実験機会ごとに締め切りを設定します。

実験の概要

熱物性値測定・新機能材料創成実験は、JAXAがこれまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISSの「きぼう」で熱物性の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、成果を社会に還元することを目的としています。

微小重力空間では液体を空間に浮遊させることができるため、無容器状態を長時間維持できます。無容器状態では、容器からの不純物の混入が抑制され、また、核生成も抑制されます。「きぼう」の静電浮遊炉は、静電気力で物質を空間に保持した状態でレーザーでの加熱により、3,000℃に近い融点を持つ材料を溶融し、また、過冷状態での凝固を行うことができる実験装置です。これを使って、これまで得られなかった高融点材料の熱物性値の取得や新しい機能をもつ材料の創成が可能です。

本「民間利用促進コース」では、日本国内の民間企業、もしくは企業と連携のある大学・公的研究機関等に所属している方に、主に営利目的や新たなビジネス創出等にお役立ていただくために、上記の実験機会を有償で提供する制度(試行版)です。

募集要項・提出書類

募集要項・提出書類は以下からダウンロードください。

  1. ELF民間利用促進コース・有償利用・募集案内 [ pdf: 550.6 KB]
  2. ELF民間利用促進コース・有償利用・申込データシート [ xlsx: 16.2 KB]
  3. ELF民間利用促進コース・有償利用・申込書 [ docx: 23.2 KB]

利用料

静電浮遊炉の利用料は募集要項2.5項をご覧ください。

募集締切

本コースは通年募集を行っていますが、実験機会ごとの締め切りを設定しています。直近の実験機会は以下の通りです。

2018年11月打上げ予定(2018年11月~2019年4月実験実施予定)

応募〆切:2018年3月30日(金) 17時まで

以降の実験機会につきましては、順次HP上にて周知致します。

利用契約

宇宙実験に際して提案者の所属機関とJAXAとの間で利用契約(受託契約)を締結させていただきます。本制度においては、約款による契約締結方式を採用しています。提案者は約款に定める契約条件に同意のうえ、応募に必要な書類を提出してください。JAXAからの実施承諾書の発送をもって契約が成立します。

契約書(約款)は以下からダウンロードして下さい。

書類提出先・お問い合わせ先

提出書類は電子メールに添付し、下記アドレスまで送付ください。また、募集全般に関してご不明な点は遠慮なくお問い合わせ下さい。

JAXA きぼう利用センター 静電浮遊炉募集担当 宛



国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
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