公開 2023年3月13日
国際宇宙ステーション 利用成果の年間ハイライト 2022年度
本報告書では、2021年10月1日から2022年9月30日までに出版されたISSでの研究・開発成果にかかわる400以上の論文リストを掲載するとともに、その中から特に注目すべき研究成果が紹介されています。
今年の年次ハイライトでは、宇宙放射線が細胞に及ぼす影響について、染色体異常を指標にして、世界で初めて定量的に明らかにした(Stem Cells:大阪公立大学 森田隆客員教授)生命科学分野の研究成果から、全天X線監視装置(MAXI)や高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)による観測、心臓自律神経活動に関する研究、静電浮遊炉(ELF)による物性計測まで、幅広い分野の成果を紹介しています。
本報告書は、国際宇宙ステーション(ISS)のパートナー機関のメンバーである宇宙航空研究開発機構(JAXA)、米国航空宇宙局(NASA)、カナダ宇宙庁(CSA)、欧州宇宙機関(ESA)、イタリア宇宙機関(ASI)、ロシア国営宇宙公社(ROSCOSMOS)の協力に基づき作成されました。
Stem Cellsに関する大阪公立大学のリリースは下記をご参照ください。
ハイライト本文(NASAウェブサイト)
今回ピックアップされたJAXAミッション
- ES細胞を用いた宇宙環境が生殖細胞に及ぼす影響の研究(Stem Cell)
- 長期宇宙飛行時における48時間心臓自律神経活動に関する研究(Biological Rhythms 48)
- 静電浮遊炉技術実証(ELF TechDemo)
- 宇宙空間をX線で探る 全天にわたるX線天体の長期・短期変動の研究(MAXI)
- 宇宙の秘密を握る暗黒物質や宇宙線加速の謎が明らかに 高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET)
関連トピックス
- 国際協力によるISS研究開発成果のとりまとめ
- 宇宙放射線の影響について物理学と生物学の両面から考察(2022年10月04日)