宇宙生物科学統合バイオバンク「ibSLS」の公開データを拡充

公開 2023年1月11日

複数MHUミッションの宇宙滞在マウスの横断的な比較が可能に

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と共同で構築した、ibSLS(宇宙生命科学統合バイオバンク、Integrated Biobank for Space Life Science)のデータベースに、新たに第1回小動物飼育ミッション(MHU-1)のマウス遺伝子発現解析(トランスクリプトーム)データを追加し、公開しました。

今回、2016年に「きぼう」日本実験棟で実施した第1回小動物飼育ミッション(MHU-1)で得られたマウスの 5組織(胸腺、リンパ節、脾臓、ヒラメ筋、脊髄)についてトランスクリプトーム解析データを追加し、複数ミッションを横断的に比較する機能を拡充しました。これにより、単一の宇宙ミッションでは気がつかなかったことが発見される可能性が広がりました。これらのマウス(宇宙滞在)の比較から得られる成果から、哺乳動物に対する宇宙滞在の影響に関する知見の蓄積、地上の加齢変化に伴う様々な疾患研究への貢献が期待されます。

ibSLSアップデート状況

2023.01.11
Ver. 3 リリース
MHU-1 遺伝子発現データを追加
2022.05.30
Ver. 2 リリース
MHU-3 血漿代謝物解析データを追加
ヒトコホートデータ(jMorp)との連携を開始
2020.11.26
Ver. 1 リリース
MHU-3 遺伝子発現解析データを搭載

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