PROLOGUE

いつだって僕らは旅してきた。

あの先には、何がある?この先には、どんな幸せが待っている?僕らをつないできたのは、いつだってそんな好奇心と少しの勇気。

人類が誕生して数百万年、もし、ずっと同じ地にとどまりつづけていたとしたら、僕らの今は、ずいぶんちがったものになっていただろう。

人類の歴史は、旅と冒険がつくり出したのかもしれない。

山をこえよう、地をひらこう、海をわたろう。そして……、あの宇宙へ行こう。

いつだって僕らは旅してきた。

1960s

人類の偉大なる飛躍。

「これはひとりの人間にとってはちいさな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」

1969年7月20日、アポロ計画ではじめて月に降り立ったニール・アームストロング船長がそう語ったように、僕ら人類が月への最初の旅で刻んだその一歩が、今に大きくつながっているんだ。

人類の偉大なる飛躍。

1990s

宇宙で暮らしはじめる。

アポロ11号の月到着から、約40年。僕らはあたらしい挑戦をはじめた。

ISS、国際宇宙ステーション。地上約400km上空に浮かぶ新天地。そこでは、人類のあたらしい可能性や夢がさらに生まれた。

宇宙空間で暮らすために必要な機器や装置、設備を開発する技術。重力が極端にちいさい環境で健康に生きていくための工夫や知恵。

そして、日本が開発した「きぼう」日本実験棟もそのひとつ。宇宙にいるからこそできる実験の数々で、そこは、まさに人類の「きぼう」を生み出す場所になったんだ。

宇宙で暮らしはじめる。

2020s

再び月へ、その先へ。

「アルテミス計画」。アポロの双子の妹の名を持つそのプロジェクトで、僕らは再び月をめざす。しかし、もう月に降り立つことがゴールじゃない。

月への第一歩からはじまり、再び月へ。そして、さらにもっと遠くの宇宙へ。これからもつづいていく僕らのストーリーを、紐といていこう。

再び月へ、その先へ。

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