宇宙環境による遺伝子発現制御変動の1細胞解析

更新 2025年9月16日

Single-cellSingle cell analysis of gene regulation disturbed by space environment

準備中
研究目的 免疫系に対する宇宙滞在の影響を説明する細胞・分子機構には不明な点が多く残されています。本研究では、宇宙飛行士の末梢血単核細胞をシングルセルレベルで解析し、宇宙環境が与える影響とその分子機構を明らかにすることを目的としています。
宇宙利用/実験内容 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する前、滞在中、滞在後に、宇宙飛行士から血液検体を採取して凍結保存します。ISSで凍結された血液検体は地上に輸送後、滞在前後の凍結血液検体も含め、融解後に末梢血単核細胞を分取します。分取した末梢血単核細胞の遺伝子発現量およびクロマチンアクセシビリティをシングルセル解析により決定し、宇宙滞在による遺伝子発現制御機構への影響を明らかにします。
期待される利用/研究成果 本テーマの遂行により、宇宙滞在によって生じる免疫系の変動に関する細胞・分子機構の一端が明らかとなり、関連する疾患の予防や対処法の開発に貢献する可能性があります。 さらに、ヒトから調製が困難な他臓器細胞についても、宇宙環境がどのような影響を与えるかを予測するための基盤情報となることが見込まれます。 また、宇宙環境が人体が与える影響は老化の進行と類似していることが示唆されており、老化による生体機能低下への対処法開発にもつながることが期待されます。
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宇宙環境による遺伝子発現制御変動の1細胞解析 [ pdf: 446.6 KB] 72744
研究論文(Publication)

秋山 泰身 AKIYAMA Taishin

理化学研究所 生命科学研究センター


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
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