公開 2026年10月21日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉(ELF)を利用する材料研究テーマ募集制度(基盤研究利用コース)の搭載実験候補として、5件の提案を選定しました。
JAXAは、これまでに獲得・蓄積してきた無容器処理技術を適用し、ISS・「きぼう」で熱物性値の取得や新機能材料を創成することにより、科学技術の発展や産業への貢献等、科学的成果を社会に還元することを目的として、2026年4月から6月にかけて、熱物性値測定・新機能材料創成実験の搭載試料候補の募集を行いました。
応募のあった提案7件について、きぼう利用テーマ選考評価委員会(物質・物理科学)及びJAXAにて選考した結果、以下のとおりテーマを選定しました。選定後は、研究代表者の所属機関とJAXAで共同研究契約を結び、早期の軌道上実験の実施を目指し、JAXAと提案者が協力して適合性試験、安全性評価を行い、1年以内に搭載の最終判断を行う予定です。
選定テーマ一覧
| 提案者 | テーマ名 |
|---|---|
| 河野 義生(関西学院大学) | 月のマグマの理解に向けたチタンに富むケイ酸塩融体の密度・粘性率測定 |
| 手跡 雄太(京都大学) | 高機能ガラスを形成する融液の熱物性と原子配列の相関解明 |
| 中村 智樹(東北大学) | 原始太陽系星雲の高温過程で形成されたコンドリュールの完全再現に向けた宇宙実験 |
| 鈴木 祐太(同志社大学) | アルミノシリケート-フッ化物塩系融体の熱物性計測 |
| 大川 采久(東北大学) | ハイエントロピー希土類アルミネート融液の熱物性解明と次世代T/EBC 材料設計への展開 |
※ 所属機関名は、応募選定時点のもの。




