2022年度「きぼう」船内科学利用テーマの募集について

更新 2022年12月16日
公開 2022年10月18日

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2015年から2020年まで毎年継続してフィジビリティスタディ(FS)テーマ募集を実施してきました。これにより「きぼう」利用のプラットフォーム(PF)化の推進につながりましたが、更なる優れた成果創出には、従来の募集枠組みを超えた取り組みが必要と考えられ、新たな募集方針(募集対象領域・課題、方策など)について検討し、以下の2軸で募集を進めていくことを検討中です。

  1. よりインパクトの高い成果創出のため、社会課題解決、または人類の宇宙への進出に貢献可能であり、日本に強みがあり宇宙実験の有効性が期待できる研究課題を募集します。2012年の重点課題募集が多くの成果創出につながった点を参考に、制約緩和やリソースの集中投入を行い、プロジェクト的な研究体制として推進します。
  2. ポストISS、地球低軌道利用継続に向け、利用のすそ野拡大、より迅速な成果の創出を図るため、きぼう利用PFによる定型的・標準的な利用サービス(定型化募集)を拡充し推進します。

今回の募集では、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の船内環境を利用する定型化実験テーマの募集として、「きぼう」利用マウスサンプルシェアテーマ、「きぼう」での静電浮遊炉(ELF)を利用した材料研究テーマを募集します。(図1黄色参照)
その他の利用分野の募集については、上記の2軸の方針をもとに現在検討中です(図1の募集検討中の部分)。

各募集の詳細については、以下の募集概要およびそれぞれの募集案内ページをご覧ください。また、募集に関する情報は改訂されることがあります。また、いただいた質問への回答や追加の情報を掲載することもあります。最新情報を入手ください。

図1 「きぼう」利用テーマ募集概略図(黄色が現在募集中の分野)
マウスサンプルシェア募集 静電浮遊炉(ELF)基盤研究利用コース募集 静電浮遊炉(ELF)民間利用促進コース募集 その他有償利用 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)による船外利用 超小型衛星の放出(J-SSOD)

「きぼう」船内利用で、よりインパクトの高い成果(※)創出のため、研究者のご興味のある領域や有望と考えている領域について、アンケートへのご協力をお願いしております。アンケートの結果は、「きぼう」を含めた今後の地球低軌道利用における募集等を実施する際に活用させていただきます。
ご協力いただけるようでしたら、下記フォームよりにアンケートへご協力をお願いいたします。
大学、研究機関、民間企業等で研究活動に従事している研究者からの回答を想定しております。

インパクトの高い成果:国の課題解決や科学的な成果だけでなく、技術的重要性、収益性、社会課題解決貢献などの観点を含む。
アンケートフォームの所要回答時間:約5分(必須項目のみの場合)

募集の概要

これまでの「きぼう」で実施されたマウス飼育ミッションでの未解析組織を対象とし、科学的な成果創出を目的に評価・解析を行う提案募集

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ

きぼう利用ネットワーク

「きぼう」利用や宇宙実験に関する最新情報をお届けします。「きぼう」利用や宇宙実験に興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

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