公開 2025年11月12日
船外ポート利用プラットフォーム
<中型曝露実験アダプタ3B(i-SEEP3B)※1 の取出し>
- 10月27日、HTV-X1でISSに到着するi-SEEP3Bの取出し準備として、地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)を操作し、SFA保管装置(SSE)から子アーム(SFA)を取り出しました。
- 11月4日、HTV-X1に搭載されたi-SEEP3Bを、ISSのロボットアームであるカナダアーム2(SSRMS)と特殊目的ロボットアームデクスター(SPDM)が把持し、HTV-X1から取り外しました。続いて、JEMRMSを引き渡し位置まで操作しました。
SPDMによるボルトの緩め作業は、これまでの運用実績で初の試みでした。緩め時に高いトルクが必要となり、過電流が発生の可能性があったため、NASA・CSA側と事前に十分な調整を行いました。 - 11月5日から6日にかけて、SSRMS/SPDMからJEMRMS/SFAへi-SEEP 3Bの引き渡しを行い、JEMAL内に搬入しました。その後、地上からの操作でJEMRMS/SFAを遮断しました。
SPDMからSFAへの引き渡しも、これまでの運用で初めての実績です。SFA側で誤差なく位置合わせを行うことは難しく、慎重な操作が求められました。 - 11月7日、JEMALの加圧を地上から行いました。
<HDTV-EF2※2 カメラ撮影>
- 11月8日、地上からの操作でJAXA筑波宇宙センター特別公開向けにi-SEEP上のHDTV-EF2による撮影を行いました。
革新的材料研究支援プラットフォーム
<静電浮遊炉(ELF)※3 を利用した実験>
- 10月27日、地上から多目的実験ラック2(MSPR2)を起動し、ELF実験を行った後、ラックと装置を遮断しました。同日、ガスボトルユニット交換の準備として、宇宙飛行士が元栓を閉め、地上からの操作でMSPR2/ELFを起動してガス抜きを行い、その後遮断しました。続いて、宇宙飛行士がガスボトルユニットを交換しました。
- 11月4日、宇宙飛行士が試料ホルダの交換を行いました。その後、地上で装置とラックを起動して機能確認を行った後、遮断しました。
超長期有人宇宙滞在技術や探査技術の獲得
<DRCS※4 準備作業>
- 10月31日、宇宙飛行士がDRCS設置準備として、流体実験ラックから流体物理実験装置(FPEF)※5 および画像取得処理装置(IPU)※6 を取り外しました。
- 11月5日、宇宙飛行士が流体実験ラックにDRCSに接続するためのインターフェーズパネル(Drawer Resource Access)を取り付けました。
- 11月6日、宇宙飛行士がDRCSへの真空ポンプを取り付けました。
- ※4 将来有⼈宇宙探査に向けた⼆酸化炭素除去の軌道上技術実証(JEM Demonstration of CO2 Removal System: DRCS)
- ※5 流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)
- ※6 画像取得処理装置(Image Processing Unit: IPU)
宇宙実験を支える基盤技術の強化
<Bio-Mixture※7 技術実証>
- 11月7日、宇宙飛行士が多目的実験ラック(MSPR)のワークベンチにてBio-Mixtureを実施しました。
継続実施中
船外利用
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:利用サービス提供事業者のミッション
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)*外部サイト
物質・物理科学分野、生命医科学分野、他
資料
| タイトル | サイズ | ID |
|---|---|---|
| 今週・来週の予定 2025.11.10-2025.11.23 | [ pdf: 388.1 KB] | 74338 |
| 先週の実績 2025.10.27-2025.11.9 | [ pdf: 392.2 KB] | 74337 |




