レゴリスシミュラント系融体の熱物性計測

公開 2025年12月16日

ISRU-Regolith CaF2Measurement of Thermophysical Properties of Regolith Simulant-Based Melt"

準備中
研究目的 月面でのその場資源利用(In-situ Resource Utilization: ISRU)を目指し、月レゴリスからのシリコン・金属・酸素などの電解抽出プロセスに資する月レゴリスシミュラントとフッ化物塩の混合融体系の熱物性を明らかにします。
宇宙利用/実験内容 月レゴリスシミュラントとCaF2の混合系は、月レゴリスシミュラント単体と比較して、融点降下や融体中での電解特性の向上が見込まれることが地上実験によりわかっています。本実験では、ISS「きぼう」内の静電浮遊炉(ELF)を用いて、混合融体系の密度・表面張力・粘性を計測します。
※ CaF2は月面鉱物から採取可能なフッ化物塩
期待される利用/研究成果 月レゴリス系融体の熱物性値は、月面での電解プロセスによる月レゴリスからのシリコン・金属・酸素などの生成速度の予測や制御を可能にし、月面電解デバイスを設計する上で重要な知見となります。「きぼう」のELFによって得られた知見を電解プロセスへとつなげることで、月面ISRUプロセスを開拓します。
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鈴木 祐太 SUZUKI Yuta

同志社大学ハリス理化学研究所 助教

2021年に同志社大学大学院理工学研究科数理環境科学専攻博士後期課程を修了し、博士(工学)を取得。同志社大学研究開発推進機構特任助教を経て、2023年4月より現職

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
きぼう利用プロモーション室
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