酸素の影響を考慮した表面張力測定法の評価とその応用

公開 2025年5月12日

OASISEvaluation of Surface Tension Measurement Method Considering the Effect of Oxygen and Its Applications

準備中
研究目的 重力の影響を排除した微小重力環境において、高温融体の表面張力のベンチマークデータを取得します。得られた知見を基に、表面張力を指標とした新たな酸素濃度推定手法の実証も試みます。
宇宙利用/実験内容 「きぼう」船内に搭載された静電浮遊炉(ELF)を用い、白金、ジルコニウム、ニッケル融体の表面張力と温度、保持時間との関係を高精度に測定します。あわせて、各融体の密度および粘性係数についても測定を行います。実験後には試料を地上に回収し、その酸素溶解量を詳細に分析します。
期待される利用/研究成果 本研究により取得される表面張力のベンチマークデータは、各種浮遊法による熱物性測定の較正に活用されます。また、表面張力を指標とした酸素濃度推定手法の確立により、ELFを用いた熱物性計測の精度および確度の向上が期待されます。これらの成果は、高温融体プロセスの最適化や、新材料開発の高度化にも貢献することができます。
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小澤 俊平 OZAWA Shumpei

千葉工業大学 工学部 先端材料工学科 教授

2002年に千葉工業大学大学院工学研究科博士後期課程を修了.その後、宇宙科学研究所ポスドク研究員、ドイツ航空宇宙センター客員研究員、首都大学東京助教、千葉工業大学准教授を経て、2019年4月より現職。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
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