宇宙環境が植物の細胞分裂に与える影響の解明

更新 2024年11月26日

Plant Cell DivisionEffects of space environments on cell division in plants

準備中
研究目的 緑藻植物コレオケーテと、細胞分裂頻度が高く細胞分裂過程を直接観察できるタバコ培養細胞BY-2株において、共焦点顕微鏡を利用して、微小重力環境が植物細胞の分裂および分裂過程に出現する微小管構造体の形成に与える影響について明らかにします。
宇宙利用/実験内容 微小重力下では、細胞骨格動態に関わる分子の発現変化が起こり、それにより微小管構造体を含む細胞骨格動態の変化が起こり、その結果、細胞分裂の進行に変化が生じると考えられます。
この仮説を、細胞分裂および微小管構造体の軌道上における観察、地上に回収したサンプルのオミクス解析、化学固定サンプルの免疫染色および微細構造の観察を行うことで明らかにし、細胞分裂の制御機構に対する微小重力の影響の有無について結論を導き出します。
期待される利用/研究成果 植物のボディプラン、形態形成に影響を与える基礎要素である細胞の伸長と分裂と重力の関係を明らかにすることで、宇宙環境における効率的な作物生産システムの開発に貢献できます。
また、宇宙基地などの閉鎖空間における藻類による空気清浄システム(CO2→O2変換システム)などの創出のための基盤技術を生み出すことが期待されます。加えて、創出された基盤技術を転用し、 地球上での効率的な植物の生産システムの構築につなげることができます。
関連トピックス
詳細
タイトル サイズ ID
宇宙環境が植物の細胞分裂に与える影響の解明 [ pdf: 320.3 KB] 70849

玉置 大介 TAMAOKI Daisuke

富山大学

2009年富山大学大学院理工学教育部 博士課程修了。兵庫県立大学 大学院 生命理学研究科 客員教員等を経て、2017年富山大学大学院理工学研究部(理学) 特命助教、2020年富山大学学術研究部理学系 助教、2023年 同 講師、現在に至る。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ

きぼう利用ネットワーク

「きぼう」利用や宇宙実験に関する最新情報をお届けします。「きぼう」利用や宇宙実験に興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

  • きぼう利用ネットワーク
  • きぼう利用ネットワークTwitter
  • メンバー登録フォーム
  • メンバー情報変更フォーム
  • メンバー情報登録解除フォーム