宇宙空間における骨代謝制御:キンギョの培養ウロコを骨のモデルとした解析

更新 2024年6月 3日

Fish ScalesInvestigation of the Osteoclastic and Osteoblastic Responses to Microgravity Using Goldfish Scales

完了
宇宙利用/実験期間 2010年 ~ 2010年
研究目的 宇宙での骨量減少メカニズムはいまだ解明されていません。この実験では、キンギョのウロコをもちいて骨芽細胞と破骨細胞の両方の働きに焦点を当てた、優れた実験モデルを実現しました。
宇宙利用/実験内容 宇宙で3日間培養したウロコを地上に回収し、細胞活性、遺伝子発現、骨代謝にかかわるホルモンなどの解析を行います。
期待される利用/研究成果 私たちは、宇宙滞在に伴う骨量減少メカニズムの解明やその制御をめざしていますが、骨芽細胞と破骨細胞の協調性の謎を解く研究にもつながると考えています。 すなわち、今回のウロコの培養系を用いた研究は、重力と骨代謝の関係を知るための重要な知見を与えてくれる可能性が高いと思います。
関連トピックス
研究論文(Publication)
論文名
Receptor-Mediated and Receptor-Independent Actions of Melatonin in Vertebrates
雑誌名
Zoolog. Sci. , 2024 Feb;41(1):105-116.
論文名
Melatonin is a potential drug for the prevention of bone loss during space flight
雑誌名
Journal of Pineal Research 09 July 2019
論文名
Osteoblast activity in the goldfish scale responds sensitively to mechanical stress
雑誌名
Comparative Biochemistry and Physiology Part A: Molecular and Integrative Physiology
論文名
Novel bromomelatonin derivatives as potentially effective drugs to treat bone diseases
雑誌名
Journal of Pineal Research 12 September 2008

鈴木 信雄 SUZUKI Nobuo

金沢大学 環日本海域環境研究センター 教授


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