無重力ストレスの化学的シグナルへの変換機構の解明

公開 2020年3月17日

Cell MechanosensingIdentification of gravity-transducers in skeletal muscle cells

完了
宇宙利用/実験期間 2014年 ~
研究目的 細胞が重力を含む機械的ストレスを感じて応答する仕組みを調べます。本実験の目的は、まだ明らかになっていない、重力感知センサーの存在を証明することです。また、重力がないと筋萎縮が起こりますが、これを治療するための薬物の効果を細胞レベルで確認します。
宇宙利用/実験内容 3回の打ち上げ機会を使って実施します。1回目の実験では、哺乳類(ラットとマウス)の培養細胞を使います。「きぼう」内の細胞培養装置で培養し、さらに薬剤を添加して培養したのちに、実験の最後で遺伝子保存剤を注入し、凍結状態で地上に回収します。2回目と3回目の実験では、蛍光発光するタンパク質を組み込んだラットとマウス、アフリカツメガエルの培養細胞を「きぼう」の蛍光顕微鏡で生きている状態で観察し、また、化学固定して冷蔵状態で地上に回収し解析します。
期待される利用/研究成果 微小重力による筋萎縮関連遺伝子の発現機序や薬剤による筋委縮抑制効果も実験するので、成果は、筋萎縮の治療法開発に役立てることができます。この研究から開発につながる可能性のある筋萎縮の予防薬は、臨床現場において最も開発が求められている医薬品の一つであり、寝たきりの予防や治療に大いに役立つものと期待されています。
詳細

曽我部 正博 SOKABE Masahiro

金沢工業大学人間情報システム研究所 教授


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
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