更新 2024年8月 9日
Plant UV-BStudy on plant responses against the stresses of microgravity and high ultraviolet ray in space
実施中
研究目的 | 宇宙環境ストレスが植物の生育に及ぼす影響を理解するために、モデル植物であるシロイヌナズナを使用して、微小重力に加え、高紫外線、特にUV-B(波長域:280~315 nm)ストレスの複合ストレス下で生育した植物の特性を分子・細胞・個体レベルで解析します。そして、将来の月や火星における植物栽培技術の確立のために役立てます。 | ||||||
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宇宙利用/実験内容 | 本研究では、植物のミトコンドリア、葉緑体を可視化することができる、独自開発したシロイヌナズナを使用して、「きぼう」内の植物実験ユニットにおいて、微小重力ストレス存在下で植物を栽培します。さらに、植物栽培容器にセットした紫外線照射器具よりUV-Bを照射し、栽培途中の植物に対してUV-Bストレスを負荷します。これら植物サンプルを凍結保存後または化学固定液による処置後に地球に帰還させ、遺伝子の網羅的な発現解析、または核・ミトコンドリア・葉緑体といった細胞小器官の顕微鏡観察により、これら単独のストレス及び複合ストレスによる植物の障害、障害からの修復、適応機構について解析します。 | ||||||
期待される利用/研究成果 | 本研究は、将来の月や火星での宇宙植物栽培につながるパイオニア研究と位置付けています。微小重力・高紫外線の宇宙環境が、細胞小器官の障害と修復・適応機構に対してどのような影響を及ぼすかについて、これらストレス環境応答で重要な機能と想定されるオートファジー機能に着目して解析することにより、宇宙環境ストレスの観点から、宇宙での植物育成基盤技術の確立のための新たな指針や課題が提示できると期待されています。 | ||||||
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