公開 2024年1月17日
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「きぼう」船外実験プラットフォームの中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)の機能を拡張する小型ペイロード支援装置(SPySE)を利用した有償プログラムとして、学術利用、技術実証および人材育成を目的とした実験を2023年6月から9月にかけて募集しました。JAXAに設置した選定委員会において審査した結果、以下の1件を選定しましたので、お知らせします。
選定テーマ
提案者 | ミッション名 |
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榎戸 輝揚(京都大学大学院 理学研究科) | 月の水資源探査と月面物理学を創成するMoMoTarO 実験の宇宙実証 |
本有償プログラムの応募(終了)については、以下をご参照ください。
参考
i-SEEPは、複数の装置を搭載でき、その装置に実験や実証の環境を提供するアダプタです。人工衛星で言えばバス機器に相当し、電源や通信などのリソースを提供することができます。
SPySEは、i-SEEP上で超小型衛星サイズのミッションをより簡易に実施するための支援装置です。利用者はミッション機器をSPySEに取り付けるだけで、宇宙環境観測や要素技術実証などのミッションを容易に実現することが可能です。必要に応じて機器の地上への回収も行うことができます。