マウスサンプルシェアテーマ「マウス胃組織への微小重力環境の影響に対する形態学的解析」の研究成果が学術誌に掲載されました

公開 2026年10月 5日

「きぼう」利用マウスサンプルシェアテーマ「マウス胃組織への微小重力環境の影響に対する形態学的解析」において、研究代表者の暮地本宙己講師(採択時所属:帯広畜産大学、現所属:JAXA)らは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で飼育されたマウスの胃粘膜を解析しました。対象となったマウスは、微小重力環境、人工重力による1G環境(地上とほぼ同じ重力環境)、および地上対照環境で飼育されたものです。

その結果、微小重力環境で飼育されたマウスにおいてのみ、胃酸を分泌する壁細胞が活発な胃酸分泌後の細胞形態を示したことから、微小重力が胃酸分泌能を過度に活性化することが明らかになりました。一方で、胃粘膜保護のための粘液産生を行う細胞や、消化酵素を産生する細胞については、3群間で明らかな差は認められませんでした。

帰還した宇宙飛行士では消化管活動の亢進(活発化)が示唆されていることから、これらの結果は、宇宙飛行に伴う胃への悪影響への対処法開発などに応用されることが期待されます。

本研究成果は、Acta Astronautica 誌に掲載されました。(論文情報)

大学プレスリリース

論文情報

雑誌名
Acta Astronautica
論文名
著者名
Bochimoto Hiroki, Kondoh Daisuke, Tobe Kaoru, Takeda Kentaro, Nakayama Taiga, Ishikawa Saki, Haraguchi Takanobu, Shigeishi Moe, Honjo Mayuka, Takizawa Reo, Kurozumi Sasagu, Tatsumi Norifumi, Sato Yohei, Kusakari Yoichiro, Okabe Masataka, Muratani Masafumi, Minamisawa Susumu
DOI
10.1016/j.actaastro.2026.08.044

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